出版社内容情報
廃校が決まった柳垣小学校で最後の秋祭りが行われる。あの日、担任の先生と町の外からやってきた絵描きの男の姿を見てしまった類と玄。息子の母親会で祭りの準備をしていた類は、人気作家になった玄と再会するが――「ドヴォルザークの檻より」類の夫、悟志の元浮気相手である千沙は、東京でバツイチ子ありの男・翔琉と暮らす。翔琉が娘の結婚式に参列する日、千沙は廃校が決まった母校の秋祭りを訪れ――「いつかのあの子」
内容説明
小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。東京でバツイチ子持ちの恋人との関係に寂しさを覚える看護師。認知症の義母に夫とのセックスレスの悩みを打ち明ける管理栄養士。父と離婚した母が迎えに来て、まもなく転校することになる小六の女の子。発達障害のある娘を一人で育てるシングルマザー。遠き山に日は落ちて―小さな町で、それぞれの人生を自分らしく懸命に生きる女性たちを描いた感動作。
著者等紹介
町田そのこ[マチダソノコ]
1980年生まれ。「カメルーンの青い魚」で、第15回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞。2017年同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。2021年『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
555
過疎化が進む地方の小学校の閉校が決まった。そこに集まる現&旧関係者たち。そりゃ◯十年も続いた歴史の中には、いろんなことがあったさ。それを連作で読む楽しみはあったが、ここまで詰め込む必要があったのか。登場人物が多すぎるもあまりキャラが立っていないせいか、なかなか頭に入ってこなかった。かつての教員で、今は認知症を患っている?女性のお話しは胸に沁みた。彼女のその後を読んでみたかったな。田舎の閉塞感がこれでもかこれでもかと迫ってくるのも息苦しい。そちらがメインテーマなのかもしれぬが。2025/12/15
starbro
500
12月の第一作は、町田 そのこの最新作、町田 そのこは、新作中心に読んでいる作家です。 衝撃的な一文で始まる廃校真近の田舎における女性達の群像劇連作短編集、思いっ切り閉塞感が漂って来ました。 残念ながら著者にしては、感動少な目です。 https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334104511 【読メエロ部】2024/12/01
さてさて
489
北九州にある『かなた町』の『来年春には廃校になることが決まっている『柳垣小学校』で『廃校前の最後のイベント』として開かれる『柳垣秋祭り』に集う在校生、卒業生の5人に光を当てるこの作品。そこには、『男尊女卑』の感覚が強く残る人々の関係性を鋭く抉る物語が描かれていました。北九州在住の町田そのこさんだからこそ描けるリアルな空気感に驚くこの作品。『ドヴォルザーク』の『家路』が良い味を醸し出してくれるこの作品。抑圧から解き放たれていく彼女たちの心の中を思う物語の中に、過去と現在を巧みに交差させる、そんな作品でした。2025/03/05
bunmei
429
小学校時代、担任の女教師が学校でセックスをしている所を目撃した…というショッキングなシーンで始まる本作。あれから数十年の年月が流れ、小さな村のその小学校も廃校になり、閉校式典に集った嘗ての同窓生の女性達。村社会の中での閉塞感に息を詰まらせ、生き方に自問自答を繰り返す女性達の本音と葛藤が綴られていく。女の性(さが)としての宿命と共に、隣の芝の青さへの渇望が潜んでおり、女性の強かさも伝わる。そんな中、ドヴォルザークの『家路』が流れ夕日に染まる時、各々の生き方にも光明が差し込む町田作品らしい結末が待っている。 2024/12/16
うっちー
351
私の知らない狭い世界のはなしでした。良くも悪くもあるのでしょう? 2025/01/01
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