出版社内容情報
元定廻り同心・優之進と妻のおはるが営むめし屋「晴や」には、多くの常連もつき、毎日が満員御礼の日々だ。そんなある日、見世の前で倒れている若者を助けたことから、温かい縁が生まれてゆく――。
内容説明
もと町同心の優之進と愛妻おはるが営む料理屋「晴や」。職人衆から老舗のご隠居まで常連客で連日にぎわい、秋に生まれた愛娘おるみのお食い初めの日も無事に迎えていた。そんな折、店の前で行き倒れを助けることに。上州から出てきたばかりだという若者の身の上話を聞いた優之進とおはるは、一肌脱ぐ―。江戸の季節の味と市井の人情をあたたかに描く、好評シリーズ第三弾。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県生まれ。早稲田大学大学院中退。草創期の幻想文学会に参加。’87年『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。その後、ブランクを経て、’97年『百鬼譚の夜』で本格デビュー。幻想小説からホラー、ミステリー、時代小説まで、幅広いジャンルで、独創的な作品を発表し続け、俳句や翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。