出版社内容情報
妻を亡くした鹿児島県警の元刑事・古賀正之の元に一本の電話が入る。亡き妻と「息子」と呼んできた元極道の若者だった。恋人が拉致されたという悲痛な訴えを聞き、古賀は単身東京へ乗り込むことに。しかし、古賀を待っていたのは、アウトローや問題づくめの宗教集団に、怪しい政治家の影――。慣れない東京で元刑事の不器用な「捜査」が始まる。〝息子〟の恋人を取り戻せるか。好評を博した『霧島から来た刑事』、待望の書下ろし続編。
内容説明
妻を亡くした鹿児島県警の元刑事・古賀正之の元に「息子」と呼んでいた元極道の男から電話が入る。恋人が拉致されたと聞き、古賀は単身東京へ乗り込むことに。しかし、待っていたのは、危険すぎるアウトローたちや怪しき宗教家に、正体不明の政治家の影―。慣れない東京で元刑事の不器用な「捜査」が始まる。読後爽快感この上ないシリーズの書下ろし第二弾。
著者等紹介
永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年、鹿児島県溝辺町(現・霧島市)生まれ。「週刊新潮」記者を経て’91年、独立。本名・祝康成名義で『一家四人惨殺「十九歳」犯人の現在』(月刊「新潮45」掲載)等、主に犯罪ノンフィクションを手がける。その後、劇画『ゴルゴ13』の原作脚本も多数執筆した。2000年、『サイレント・ボーダー』(文藝春秋)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
78
鹿児島県警の元刑事・古賀正之が主人公のシリーズ第2弾。妻を亡くして5か月後、鹿児島で晴耕雨読の日々を送っていた彼の元に助けを乞う電話が入る。前回、悪道から救ってやった男から恋人が行方不明になったという電話。早速、東京に乗り込んだ古賀は目的の輩たちからコテンパンの攻撃に。東京で武闘派組織の若頭、警視庁組対刑事など頼りにしながら彼女の行方を捜すうちに見えてくる政界をも巻き込むある組織の図。洗脳された毒親による娘への虐待。事実に基づくようなあの事件。政治と宗教の関係はとかく問題ありすぎ。古賀さん、きばれ!2024/08/01
fuku3
23
2024.5.7読了。シリーズ第2弾。あれから5ヶ月。慶子を亡くし打ち拉がれていると東京の元極道上がりの滝川光次郎から恋人の弥生が拉致られた助けくれと連絡が!古賀正之は急遽、霧島から東京に駆けつけた!半グレ連中の拉致ではなく、どうやら弥生は宗教団体の二世信者として母親の京子から酷い虐待を受けお布施を稼ぐ様にと売春を強要させられていた!正之と光次郎は教団本部の京子に会いに行ったが相手にされず、人を介して与党の幹部八田俊成を紹介して貰い話を着ける!その後、八田は狙撃される!正にタイムリーあの事件を思い出す!2024/05/07
オールド・ボリシェビク
6
鹿児島県警元刑事・古賀正之シリーズの第2弾。文庫オリジナル。前作がなかなかの面白さだったので読んでみた。妻を亡くした彼の元に前作でカタギに直してやった男から連絡が来る。「恋人が行方不明になった」という。古賀は東京に乗り込む。明らかに「宗教二世」の問題にインスパイアされたであろうストーリー。ほぼ徒手空拳に近い60男が、土地勘も何もない首都で何ができるのか。「魅力あふれるワル」も出てきて、物語の幅を広げていく。一気に通読。この調子で第3弾も望む。2024/08/19
フランク
2
☆1.52024/04/23