出版社内容情報
伊豆半島沖の島で謎のウイルス感染により発生した「バイター」。血肉を求めて人を襲い、襲われたものもまたバイターと化す。総理大臣の娘・彩香は部活動の合宿でその島を訪れていた……。この絶望的な状況下で自衛隊と警察庁による精鋭部隊「ブラッド・セブン」が結成された。任務は彩香の救出。人間対バイターの死闘が始まる! “ゾンビ”史に残る傑作が待望の文庫化!!
内容説明
伊豆半島沖の島で謎のウイルス感染により発生した「バイター」。血肉を求めて人を襲い、襲われた者もまたバイターと化す。総理大臣の娘・彩香は部活動の合宿でその島を訪れていた…。この絶望的な状況下で自衛隊と警視庁による精鋭部隊「ブラッド・セブン」が結成された。任務は彩香の救出。人間対バイターの死闘が始まる!“ゾンビ”史に残る傑作が待望の文庫化!!
著者等紹介
五十嵐貴久[イガラシタカヒサ]
1961年東京生まれ。成蹊大学卒。出版社勤務を経て2001年『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞してデビュー。’07年『シャーロック・ホームズと賢者の石』で第30回日本シャーロック・ホームズ大賞受賞。警察小説、時代小説、青春小説、家族小説など幅広い作風で映像化も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
324
ゾンビ物で新たな感動に巡り会えることは匆々ないとわかってはいるのに、それでもついつい読んでしまう。この作品はまずまず面白い設定が作りこんであり、政府の動きを島の内部と並行してみせる、パニック物でよくみられる展開はアリだと思った。ブラッドセブンが七人だけである意味にちょっと無理があるようのと、感染→発症までの流れが、都合のいい時だけ無視されているあたりとかが甘いと感じた。ブラッドセブンをもっと突き抜けた最強最凶の戦闘チームに仕上げて、バトルシーンの比重を上げてくれれば、もう少し印象よくなったかも。2024/11/12
yukaring
63
さすが五十嵐さん、この後味の最悪さは最恐。謎のウィルス感染によるソンビパニック。伊豆半島の火口で発見されたミイラ化した動物の死体。死体に触れた研究者たちがウィルスに感染して死亡、そしてバイターとして甦る。感染は思いもよらぬスピードで島は血肉を求めるバイターの巣窟と化す。しかしその日島には総理大臣の娘が訪れていた・・。総理の娘を救うために結成された7人の精鋭部隊ブラッドセブン。こんな折でも次の選挙へ向けた政治的しがらみを守る政治家への揶揄もこめられている。スピード感のあるサバイバルサスペンスで面白かった。2024/01/30
空のかなた
28
「リカ」シリーズとは全く異なる気味悪さ。ブラッドセブンと呼ばれる精鋭7名が、対象者をバイター(ゾンビ)から救出できるか、自らもバイターに襲われ喰われるか、バイターをせん滅できるか、息をつけない展開へ。白濁した眼、全身が蜂の巣になってもヒトの血と肉を求めて迫るバイターの様子は凄まじい。火炎銃で燃やし尽くしても死なない。中でも強烈な登場人物が、自衛隊員の梶原。傲慢さに加え、見た目はヒトであるバイターを銃殺する時の嬉々たした様子は尋常ではない。なんといってもエンディングでのどんでん返しに感服。凄いと思った一冊。2024/01/16
ぴ〜る
20
やっぱりゾンビものは怖い…。衝撃のラストも政治を皮肉ってくれているのかなと思われる節もドキドキしながら読了。何が起こるがわからない世の中だと考えて読むととても怖い。2024/02/07
ゆう
16
王道のゾンビもの、ハラハラしたい時に読むにはぴったり! ウィルスで感染、高熱が出ると言うのが新しい設定。もし今の日本がこんな事になったら、あの総理ではすぐにバイターだらけになって終わっちゃいそう。2024/04/11
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