目次
序論 新しいリーダーの待望
第1章 リーダーは明確な意志を持たなければならない
第2章 リーダーには時代の理念が乗り移らなければならない
第3章 リーダーは孤独に耐えなければならない
第4章 リーダーは人間を知り、人間を愛さなければならない
第5章 リーダーは神になってはいけない
第6章 リーダーは怨霊をつくってはならない
第7章 リーダーは修羅場に強く危機を予感しなければならない
第8章 リーダーは意志を自分の表現で伝えなければならない
第9章 リーダーは自利利他の精神を持たなければならない
第10章 リーダーは退き際を潔くしなければならない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
18
オーソドックスな話が多くわかりやすいです。特に「人間を知り、人間を愛さなければならない」はリーダーの根本のようにも感じました。ただ当時の政治家でいいのは小沢一郎さんだけというのは時代を感じましたし、人を観るのは難しいとも思いました。2024/09/21
金吾
15
斬新なリーダー論ではありませんが、宗教の背景がある点が新鮮でした。ビジョンと責任がないリーダーは何かあったときは大変だろうなと思いました。2021/09/26
鬼山とんぼ
3
週刊エコノミストでコニカミノルタ社長がわが一冊として挙げていたので読んだ。著名歴史学者の手になるリーダー論で、議論は雑駁だが確かに納得できるポイントが10項目に及び簡潔に纏められており、十分納得させられた。梅原氏は学究の徒の枠を超えて日本文化の価値再発見・振興・宣伝に尽力したリーダーでもあった。このまま埋もれていくにはもったいない本で、時代のズレは否めぬものの、氏と同じ京都に縁のあるPHP研究所辺りが、文庫化して再刊してくれたらそれなりに意味があることだと思う。2018/08/08
poppo
2
現実離れしたリーダー像だと思われるところもあるが、鋭い人間洞察力に基づく記述も多くあり、参考になった。2020/09/05
norikatu6873
2
リーダーとしてあるべき姿を綴った書籍ですが、その行間を埋める話題が意外性があり、おもしろかったです。聖徳太子から菅原道真、そして大乗仏教や現在の政治家とのエピソードをふまえて意外な話がありました。見出しよりも、行間を埋める話題の方が印象に残りました。書籍の初めの書き出しも変わっており、歴史の捉え方やものの見方が今までにない、読んだことの無い話題もあり、作者の個性や面白さを感じ取ることができました。次は、聖徳太子を題材にした本を読んでみようと思います。2013/04/27