出版社内容情報
刊行後、すぐに3刷に達した『教養としてのロック名盤ベスト100』の続編。光文社新書noteの好評連載を基に新書化。
内容説明
前作『教養としてのロック名盤ベスト100』同様、ある科学的根拠にもとづいて導き出されたランキングは、不思議だけど不気味な説得力を持つ。著者の主観がゼロなのに統一感もある。現代人の基礎教養とも言えるロック名曲100を、周辺情報盛りだくさんで紹介する新感覚ガイド。
目次
はじめに
100位→71位
70位→51位
50位→31位
30位→11位
10位→1位
おわりに―なぜ「あれ」が入っていないのか?
著者等紹介
川〓大助[カワサキダイスケ]
1965年生まれ。作家。’88年、音楽雑誌「ロッキング・オン」にてライター・デビュー。’93年、インディー雑誌「米国音楽」を創刊。執筆のほか、編集やデザイン、DJ、レコード・プロデュースもおこなう。2010年よりビームスが発行する文芸誌「インザシティ」に短編小説を継続して発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
46
うーんまさかの1位(仮に名「リフ」100でもやや高い)。「主観抜きの」とはいうものの経緯を辿ってみると、「王道だからこそ、『最初にやったやつら』のスゴさは認めるべき」色が強い保守ストーンズ対「ビートルズやフーが偉大なのは確かだしそもそも知ってる。だがそういうオッサンの主張を受け入れると『次世代の雄たち』の枠がない。その時代の人々が求めたものこそを取り入れるべき」色のリベラルNMEが火花を散らし、双方の中間値くらいにたまたまいたこれがポイントを荒稼ぎしたという印象だ2021/09/04
akihiko810/アカウント移行中
24
米ローリング・ストーン誌と英NMEの「名曲500選」の中央値をもとに洋ロック名曲ランキング。印象度A 「名盤」の次は名曲だ!が、英NMEのとんがった選曲のせいで、「イエスタデイ」も「サティスファクション」も「ボヘミアンラプソディー」も入ってないランキングが誕生。そんなのあり? 名盤ランキングはほとんどを知っていたが、名曲の方は知らない曲(ソウルとか)多数。意外なのは、2000年以降の非ラップ曲が結構ランクインしてたこと。あと、プリンスが強い2022/05/01
山田太郎
19
プレスリーとか名作といわれてもリアルタイムで聞いてないといまいちわかんない気がするが。個人的なランキングの方が面白い気はするが、ランキング作るのタイヘンなんでやっぱりこんな感じでランキング作ってコメントする方がいいよなと思った。あれがないこれがないと言ってた方が楽しい。日本版やってほしいけど、元になるランキングがないよな。はっぴいえんど一位かな?でも若い人知らないから、どうなるんもんかな。2024/11/07
阿部義彦
17
光文社新書より。今回は名盤ではなくて、楽曲単位で名曲をある方法に乗っ取って弾き出しました。恥ずかしながら、私知らない曲がいっぱいありました、ビーチボーイズ、ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、はほぼ聴かないし、1位の楽曲はあのアルバムの冒頭なのか、と知識はあっても聴いた事が無いので慌ててYouTubeでチェックしました。とにかく、話題としては楽しめてツッコミどころ満載です。ツェッペリン、ボウイ、プレスリーははいってるのに、クイーン、クリムゾン、エルトンは何故入らないのか!とか、話の種にどうぞ!2021/07/16
Katsuto Yoshinaga
11
先日読んだ「名盤ベスト100」と同様にRSとNMEの「The 500 Greatest Songs of All Time」の順位点合算による著者の恣意性を排除したランキング。プリンス、クラッシュ、ボウイはほぼ全アルバムを所有しているため9曲をカバーしたが、ここでも”甲虫”と”落石”が強く、ほとんど持っていないため、名盤の26枚よりよりさらに減って20曲所有の結果であった。名盤を読んだ折は、数枚買ってみようかという気になったが、実数以上にオールディーズが多い印象で、あまり惹かれるところはなかったなあ。2024/11/18