光文社新書<br> ブラック企業、世にはばかる

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光文社新書
ブラック企業、世にはばかる

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334035600
  • NDC分類 335.21
  • Cコード C0236

内容説明

外見はマトモなのに、内実はとんでもないブラック企業。あなたの職場は、次のいずれかに該当するだろうか?「新卒使い捨て」の肉食系、成長のチャンスを奪う草食系、大手だけど「時給がマックやコンビニ以下!?」のグレーカラー。このような職場に苦しんでいるのは、決して若者だけではない。いま勝ち組企業に勤める中高年も、いつ「明日はわが身、いやわが子の身」となるかもわからない…。本書が描き出すブラック職場はフィクションではない。その実態は、600人以上の転職支援を行った著者の経験とキャリアカウンセラーとして内々に入手した情報にもとづくものである。後半では、転落者が再チャレンジできる方策について徹底的に検証する。

目次

プロローグ あなたの隣のブラック職場
第1部 キャリアカウンセラーは見た(タイプ1 肉食系ブラック職場―「新卒使い捨て」業界の現実;タイプ2 草食系ブラック職場―成長のチャンスを奪われる若者たち;タイプ3 グレーカラー職場―大手優良企業のなかの“隠れブラック”)
第2部 脱・ブラック職場―日本の雇用はなぜ「理不尽」なのか?(勝ち組大手企業は「加害者」だ;新卒採用中心主義にメスを;「転職35歳限界説」が日本をダメにする)
エピローグ 私たちは変われるのか、あるいはなぜ変われないのか?

著者等紹介

蟹沢孝夫[カニサワタカオ]
30代で人材紹介会社のキャリアカウンセラーに転じる。これまで600人以上の転職支援にかかわり、大手から中小下請けまで、さまざまな企業で働く人びとの勤務実態および各社の採用の理不尽さを垣間見てきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

35
価値連鎖という考え方がある。顧客にとっての価値は、企業が持つ製造、販売、サービス等の機能が生み出す価値の総和というもの。今、この仕組みに大きな変化が起きており、激変部分はブラック企業と呼ばれている。ブラック企業は若者を使い捨て、成長の機会を奪う。大企業にも過労死があるので中小企業固有のものではない。一方、ブラック企業が創出する価値の受益者は我々自身であり、その役割は世の中に欠かせない。そうであれば、社会にとっての必要悪。そして運悪くそこに所属することは、人生の通過儀礼(修業の場)として前向きに考えるべき。2015/04/16

kinkin

21
有名私立大や東大の大学院を出てもある程度の年齢になると行き場がないといこと。そんな若者を狙って雇うブラック企業と呼ばれる会社。そこで正社員のなるか、非正規社員になるかこれからは、どちらか一方になる時代。ホワイトカラーエグゼンプションなどという仕組みが一般の社員にも適用されるかもしれないという。安くで雇って労働力だけ搾り取る、ますます働き甲斐の無い時代になって来た。2014/04/25

山田太郎

15
言いたいことは、わかるけどなんだかなぁという感じ。あんまり中途採用厚くするのもどうかと思うが、新卒重視もどんなもんかと思わないではなく、何言いたいかよくわかんなくなってきたが。2011/08/31

としP

14
9年も前の本なので、今更ブラック企業の実態を知らされても驚かない。特に時間をとって読むほどの価値がある本ではない。/ 最近、政府広報のテレビCMで「大企業の皆さん!働き方改革のために、下請けの中小企業をいじめちゃダメですよ!」みたいな主旨のメッセージが流れていた。たしかに正論だが、それでは大企業の働き方改革が成り立たぬ。「一方を立てれば、一方が立たぬ」といった具合である。2019/06/27

白義

10
スキルの身に付かない、お寒い草食ブラック、薄給激務で使い捨てられる肉食ブラックという分類(それに加えグレー企業というのもある)はなかなか悪くない。それを成り立たせる社会や大企業のマクロ的な構造に切り込んでいるのも好印象で、良書の部類。ただし、あくまで膨大な具体例を背景にした、面としてのマクロであり、より問題を深く広く見渡し解決案を提出するような鋭さは足りず、中途半端に穏健なのが災いして薄く感じることも。やはりこの問題はそろそろ経済学や経営学の俊英に扱ってほしい気もした2012/09/19

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