アメリカ知識人の共産党―理念の国の自画像

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アメリカ知識人の共産党―理念の国の自画像

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  • サイズ A5判/ページ数 360p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326303281
  • NDC分類 315.53
  • Cコード C3031

出版社内容情報

なぜアメリカに共産主義はあるのか? 多くのメディアで活躍した米国政治研究者の原点を待望の書籍化。理念の国の深層をのぞき込む。

共産主義は戦前、アメリカでも多くの知識人を魅了したが、その後「異物」として排除された。このことはアメリカの知識人たちの間で激しい論争を生み、そこには自由の国のジレンマがつねに現れていた。アメリカとは何か、左翼とは何か、そして知識人の役割とは――。アメリカの精神を深く捉え早世した偉才の博士論文をついに書籍化。

内容説明

第二次大戦以前、共産主義はアメリカでも多くの知識人を魅了した。しかし、戦後は「異物」として排除された。思想の自由が許されるはずの国で、一つの思想が排除されたことは、アメリカの知識人たちの間で激しい論争を生み、そこには自由の国のジレンマがつねに現れていた。本書では、「イデオロギーの終焉」を唱えた一九五〇年代の反共リベラル、社会変革を担った一九六〇年代のニューレフト、ニューレフトに反発した冷戦後の新保守主義者、これら三世代の論争を検討することで、アメリカで共産主義がどのように受容され、そして拒否されたのかを明らかにし、その背後にある理念の国の移ろいをも映し出していく。アメリカとは何か、左翼とは何か、そして知識人の役割とは―。理念の国の本質が、ここに浮かび上がる。

目次

第1章 問題の所在―米国における共産党研究の諸相
第2章 米国共産党結成期小史
第3章 「反共リベラル」による米国共産党批判
第4章 ニューレフトと米国共産党の再評価
第5章 冷戦の終焉と「反共主義」の復権
第6章 結語―「現在史」としての米国共産党研究
補論 米国共産党研究の変容を促した社会思想史的背景

著者等紹介

中山俊宏[ナカヤマトシヒロ]
1967年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部を卒業。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科博士課程を修了、博士(国際政治学)を取得。日本国際問題研究所主任研究員、津田塾大学准教授、青山学院大学教授、慶應義塾大学教授などを歴任。2022年に逝去。専門はアメリカ政治外交、日米関係、国際政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

18
出版時の注目度の高さから、図書館でも常に貸出中の状態が続いていた。著者が2001年に博士号を取得した時の博士論文の書籍化。米国共産党をめぐる米国知識人たちの論争を分析。1950年代の反共リベラル、1960年代のニューレフト、ニューレフトに反発した冷戦後の新保守主義者。思想の自由が許されるはずのアメリカで異物を排除することへの知識人の問題意識。言語象徴・言語表現が、人の思考の型を規定し又反映し、共産党がその実態よりも過大に評価(利用)される。米国の理念に拘り続けた著者。本当に貴重な人材を失った。2024/03/23

古本虫がさまよう

5
中山氏が言及しているジョージ・オーウェルやアーサー・ケストラーはいうまでもなく、ウォルター・リップマンやカーク・パトリックやダニエル・ベルやアーヴィング・クリストルやノーマン・ポドレッツやシドニー・フックやリチャード・パイプスやジョージ・ウィルなど、かろうじて何冊か訳出されている本を古本屋などで見つけてありがたく拝読したこともあった。かろうじて知っている知識人はともかくとして、名前も知らない、また著作も知らないけど、共産主義を研究していた知識人たちのさまざまな「見識」や「情報」が詰まった本だった。2024/03/23

K.C.

3
急逝された中山先生の博士論文がベース。そりゃ難しい。とはいえ、アメリカは二大政党でリベラルは民主党と相場が決まっているが、よりレフトな共産党の素地があり、それが引き継がれている部分があるというのはなるほどと。今の情勢でだんだん崩れているレフトウイング。逆に強固になるライトウイング。2023/11/19

TAMON BOLIVAR

2
読了。 自由主義・民主主義の理念によって成り立っているアメリカ社会において、異端の存在であるアメリカ共産党に対するアメリカの知識人の認知についての変遷を描いた著書。 非常に興味深いのは、アメリカ社会にそれほど大きな影響を与えていなかったアメリカ共産党に対して、アメリカ国内の知識人がその存在を認識し、その存在に何らかの評価を下していたことである。 興味深いのは、この著書が共産党の分析を主題としながらその実は共産党の評価を巡ってアメリカの知識人の保守化が進む要因を歴史的に分析しているところである。2023/05/03

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