内容説明
タロット占いの名手・二階堂日美子のもとに、沖縄に住む友人・広尾多江から電話があった。多江は観光会社を経営する夫を奇病で失い、“死にたい‥”と言う。日美子は急遽、沖縄に飛んだ。しかし、多江はすでに失踪していた。日美子は、多江の義妹・広尾みどりとその恋人成川、観光会社の総務部長夫妻と共に、多江の行方を追う。沖縄最北端の岬、石垣島などを捜すが、その途中、みどりは何者かに崖から突き落とされた。みどりの死体のそばには、×印のダイイング・メッセージが。さらに成川も殺され、事件は驚くべき展開へ。著者会心の長編推理「タロット・日美子シリーズ」秀作。