内容説明
いま、なぜ韓国仏教を学ぶのか?当然ながら、隣国を理解するために―。日本へ仏教を伝えた韓国。その韓国仏教の特徴や日本仏教との違いを、図表・写真・コラムを多数交えてレクチャー。現代の北朝鮮の仏教事情についても紹介する。
目次
序章 日本人が知らない韓国仏教(現代韓国の宗教分布;日本仏教と韓国仏教の違い ほか)
第1章 韓国仏教の歴史(三国時代;統一新羅時代 ほか)
第2章 韓国仏教の現在(主要な宗派・教団の解説;現代寺院の新動向 ほか)
第3章 韓国仏教への入口(テンプルステイ(寺院体験)から入る
精進料理から入る ほか)
付録
著者等紹介
佐藤厚[サトウアツシ]
1967年、山形県鶴岡市生まれ。東洋大学大学院修了。1988年ソウルオリンピックの頃に韓国に興味を持ち韓国仏教の研究を始める。1998年に『新羅高麗華厳教学の研究―均如『一乗法界図円通記』を中心として』で博士(文学)学位を取得。韓国学中央研究院(韓国)客員研究員・客員講師、専修大学ネットワーク情報学部特任教授を経て、現在は東洋大学井上円了センター客員研究員。東洋大学・獨協大学・専修大学で韓国語、韓国宗教、韓国仏教などを講義している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホシ
18
朝鮮半島の仏教の歴史と現在、そして、韓国仏教へのアプローチが示してあります。実に広い範囲の内容を扱い、韓国仏教の基礎の基礎を知る本として秀逸です。韓国のみならず北朝鮮の仏教にも言及があり、これは実に興味深かった!特に付録が充実しており、自分の興味関心がある分野から韓国仏教にアプローチできるようにしてある点は著者の創意と熱意が感じられます。朝鮮半島仏教に対する注目度は必ずしも高くないとずっと思っていたので、今後もっと多くの本が出ても良いと思いますね。2019/12/28
v&b
1
『韓国の宗教現況』など どうあれ知って損はない ナチュラルな情報も入りづらいだろうけれど2019/12/22
フラボノ
0
話頭という無理難題なお題を偉い人から与えられて、その答えを考え続け、答えが出たら伝え、認められたら悟りというシステムが興味深かった。韓国仏教も奥が深いのう……2025/04/02
ゆうへい
0
予備知識がなくても読むことができる内容でした。韓国仏教の歴史と思想、文化について描かれています。また、北朝鮮の仏教も触れられています。韓国の歴史について概ね取り上げていて分かりやすかったです。過去に韓国の歴史と文化に関する本を色々読みましたが、より深く理解できるかもしれません。2025/03/18