出版社内容情報
二一世紀日本で注目される社会的格差の問題あるいは階層と教育の実態を明らかにし、画期となった研究領域を扱う。量的調査とデータ分析の長い伝統を現代社会に応用した論文や革新的要素を含む論文、時代の転換を描き出した質的調査の論文を収録。「階層・教育」という古典的な社会学の課題を、最新の知見から位置づける。
内容説明
2000年代以降の日本で注目される社会的格差の問題あるいは階層と教育の実態を明らかにし、画期となった研究領域を扱う。分厚い伝統のある量的・質的調査とデータ分析から時代の転換を描き出した研究を収録。
目次
1 階層と社会構造(学歴分断と不平等;世代間移動における出身階層測定の再検討;教育選択をめぐるブリーン・ゴールドソープの相対的リスク回避仮説の検証;戦前期大卒労働市場のマッチング―制度と「埋め込み」の視覚)
2 教育と学校の影響力(ストリートダンスからフリーターへ―進路選択のプロセスと下位文化の影響力;マルチレベルモデルを用いた「学校の効果」の分析―「効果的な学校」に社会的不平等の救済はできるのか;高校入試における、通塾の「進学校」選択に及ぼす効果の検討;日本社会におけるメリトクラシーの限定性―高校就職指導を事例として)
3 階層・教育の未来を見据えて(教育達成におけるジェンダー・ギャップとその背景―「ジェンダー・トラック」論後の三〇年;生きづらさからの不登校研究に向けて―当事者の視点から「貧困」と「選択」をつなぐ;“高卒当然社会”の来し方行く末)
著者等紹介
筒井淳也[ツツイジュンヤ]
1970年生。立命館大学産業社会学部教授。家族社会学、計量社会学
相澤真一[アイザワシンイチ]
1979年生。上智大学総合人間科学部教授。教育社会学、歴史社会学、社会調査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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