内容説明
つきのないはるのあらしの、よるでした。ミツとぼくとふたりいっしょの、よるでした。愛猫ミツとの別れを通し、「死別」という永遠のテーマを、著者独自の視点で深く掘り下げて描いた作品。
著者等紹介
中野真典[ナカノマサノリ]
1975年、兵庫県生まれ。画家、絵本作家。大阪芸術大学在学中の1997年、SELF‐SOアートギャラリーにて初個展。卒業後保育士として勤めた後、本格的に作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hundredpink
75
下手な絵が逆に胸に響く2022/05/21
ちえ
43
表紙の絵に引かれてリクエストして届いた。カバー折り返し「ミツへ」の言葉。読み始めてすぐ思っていたのとは違う終わりになると…。「ミツがわらう」のところで我慢できず涙…。愛するものとの時間、愛するものとの別れ。ミツとの思い出を表現したような明るい春の野原の絵と極端なくらい抑えた文章、後のページに書かれた作者の語り。何度も読み返し読み返し、自分の心の中にある思いと重ね合わせている。カバー裏折り返しのミツの顔、全てを受け止め、受け入れているようなその表情から目が離せない。2020/01/18
ベル@bell-zou
35
猫の寝顔。横から見る口元はいつも笑っているみたい。だから、きっと幸せなんだろうなぁ、と勝手に想像する幸せをくれるのだ。そんなことを思った。2020/01/24
わむう
29
愛猫ミツへの想いが伝わってきます。2021/01/21
たまきら
23
我が家の猫と同じ名前なのでうっかり借りてみたら…。物置小屋で暮らす不思議なミツと飼い主さんのひそやかなコミュニケーションに胸がきゅんとなりました。なりましたが、日曜日にトライアルに旅立つクロネコが乳歯が抜けそうでかゆいのかこの本を噛んでですね、司書さんに今日謝らないといけないんですよ。は~…。2019/10/03