内容説明
学生時代の不眠とノイローゼ。出家するも八年間の放浪、そして一からの再修行…。後に、大本山總持寺貫首、曹洞宗管長とあまり「あたりまえ」でない立場に就いてしまった“坐禅の虫”の物語。ゆったり、のんびり、遠回り。それもまた、意味があった。「渋柿も、いつかは熟す」ネコ寺の和尚さんが、たどりついた「毎日を楽」に生きる秘訣とは…
目次
第1章 「いのち」あり
第2章 足元からふらつかなくなる
第3章 道を求めて
第4章 騰騰として天真に任す
第5章 理想の道場をつくる
第6章 渋柿よ、木の上でゆっくり熟せ
第7章 新・普勧坐禅儀―頭をカラッポにする
第8章 良寛さんのように、風そのものになる
著者等紹介
板橋興宗[イタバシコウシュウ]
昭和2年(1927年)、宮城県多賀城村(現・多賀城市)の農家の長男として生まれる。海軍兵学校76期生。東北大学文学部宗教学科を卒業した昭和28年(1953年)に曹洞宗大本山總持寺貫首・渡邊玄宗(わたなべ・げんしゅう)禅師を師として出家。井上義衍(いのうえ・ぎえん)老師に参禅し、研鑽を積む。福井県武生市(現・越前市)の瑞洞院、石川県金沢市の大乗寺などの住職を経て、平成10年(1998年)、大本山總持寺貫首に就任。4年9カ月の在任中、曹洞宗管長を二度、務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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