内容説明
神様は、元日の朝あいさつにきた一番から十二番までのものを年の王様にしようとおっしゃいました。十二支の動物たちと順番がどうしてきまったのかわかる楽しい絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
148
古代中国では、太陽の周りを十二年で公転する木星の動きで年を数えていたという。大昔、神様は何か面白いことがないかと、一月一日の朝に来た順番でその年の動物の大将を十二番目まで選ぼうと決めた。どうやってねずみがやってきたのか、うしはゆっくりと歩くのになぜ二番目なのか。この絵本を読むと、なぜ十二支はこの順番になり、なぜ猫は俊敏なのにいないのかを知れる。いつも早起きのにわとりが寝坊したり、犬と猪が最後にデッドヒートしたり、たぬきは最初から諦めていたり。私は丑年生まれではないけど、お話に出てきた悠々とした姿に憧れた。2024/12/31
mug
48
毎年、年末になると読みたくなる絵本。 今年はちょっと読むタイミングが早かったかな💨 図書館本なので、 せっかくなら違う絵のものを… ということで今年はこれ。 この絵本は、 “ねずみがねこを騙す”という全国的に知られているストーリー。 あとがきより… 福島県には、 『ねこはねずみにだまされたのではなく、 自ら参加をこばみ “悪い仲間”のたぬきときつねを誘って 野原でおけさ踊りをした』 というお話もあるらしい。 読んでみたい😂😂2021/11/23
田中寛一
25
岡山県に伝わる十二支の話がもと↑。神様の話を聞いている動物たちの様子はみんな興味津々の様子が目の表情でわかる。迫力のある切り絵・版画?集まる日にちを忘れた猫はネズミに尋ねる。この頃は仲違いもなく仲良かったんだろうね。可愛い顔をしたネズミは1日遅い「しん年の二日」と教えられたときの猫の表情も、眠たさをこらえている表情がおもしろい。いのししといぬの競い合いはすごい迫力。猫を買っている者としては猫が参加を拒んでおけさ踊りをしてたという福島の話も読んでみたい。2019/01/12
ほんわか・かめ
21
絵が雰囲気あるなぁ。途中の動物たちのエピソードが薄すぎる(笑) ネズミと猫が主役のような十二支の由来絵本。〈1990/佼成出版社〉2021/01/06
pocco@灯れ松明の火
18
懐かしい。日本むかしばなしで見たお話と展開は同じ。絵が可愛くて見やすくて重みもあって。昔話の絵は切り絵や版画がしっくりくる。2011/12/29