内容説明
上総の国から『橘屋』へやってきたおふきは夫の和助に離縁されたが復縁したいと言う。その和助は、島流しになった名主一家の御赦免を願って松平定信の下屋敷・浴恩園門前で嘆願書を胸に、座り込みをしていた。夫婦の交わりを断ってまで過酷な運命に立ち向かってきた二人に何があったのか。楽翁の命を受けて十四郎は上総に赴く…。本シリーズで歴史時代作家クラブの「シリーズ賞」を受賞した著者による最新刊!!お登勢と塙十四郎はようやく祝言を挙げる!しかし試練が…。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒業。小松左京主宰の創作教室「創翔塾」出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
62
隅田川御用帳「花野」16巻。十四郎さんと、お登勢さんやれやれ結ばれましたか、しかし楽翁を命により遠国へしかも隠密?十四郎さんの人生が変わるのか、橘屋は次巻を待たねば。2014/08/16
佳音
22
おふきさんと木助さんの愛に(ノノ*) 個人的には、おしなさんにGJあげたい。2014/05/26
たーくん
7
「切られた縁を元に戻してほしい」――。縁切り寺の御用宿「橘屋」に駆け込んだ上総の女おふきは、そう訴えた。珍しい駆け込みに戸惑う用心棒の十四郎と主のお登勢。十四郎が、離縁した元亭主に会って話を聞いてみると、背後に上総の幕領を巡る事件の影がちらつく。上総へ渡った十四郎が掴んだ恐るべき「真実」とは――。壮大な物語を描いた著者の代表シリーズ第十六弾。2023/03/27
あかんべ
5
色々な問題を棚上げにして取りあえず祝言ですか?結論は次巻を待つしかないか。展開も別れる別れないからなんか立ち回りが増えそう。いっそお登勢さんついて行けば?2014/02/11
しらたまはなこ
2
お話2つだからゆっくり楽しめる〜と思っていたら、まさかの急展開!あんまりだ!2017/05/10