内容説明
その土地に住み続けてよいのか。基準値以内なら食べてもよいのか。けっして、目をそらさない。私たち一人ひとりにできることとは?5年半のチェルノブイリ原発事故被災地の医療支援をした医師であり、松本市の市長として給食での取り組みや福島支援で知られる著者が、私たち一人ひとりが判断し取り組むための、放射能汚染対策について語る。
目次
1章 現状を把握しましょう(今回の事故でどれくらいの放射性物質が放出されたのでしょうか。;あらためて、外部被ばくと内部被ばくの違いについて教えてください。;上空から放射線量をモニタリングしたデータは、信頼できますか。 ほか)
2章 いまからできる防護策―食・除染・生活(日本の食品の暫定規制値はベラルーシなどに比べてゆるすぎないでしょうか。;子どもには汚染されていない食品を食べさせたほうがいいのでしょうか?;牛肉から高濃度のセシウムが検出されました。豚や鶏や卵は大丈夫ですか? ほか)
3章 松本市の取り組みについて(チェルノブイリと比較し、どれくらいの範囲で避難が必要だと考えますか?;松本市は被災地からの人を受け入れていますか?;そのほか、松本市が実践している取り組みを教えてください。 ほか)
著者等紹介
菅谷昭[スゲノヤアキラ]
松本市長・医師。1943年長野県生まれ。信州大学医学部卒業後、甲状腺疾患の専門医として活躍。1996年に信州大学を辞めて、チェルノブイリ原発事故の医療支援活動のため、ベラルーシ共和国に渡る。首都ミンスクの国立甲状腺がんセンター、高度汚染地域のゴメリの州立がんセンター等で、小児甲状腺がんの外科治療を中心に、5年半の医療支援活動を行った。帰国後、2004年から長野県松本市の市長に就任。チェルノブイリ原発事故の現状を踏まえながら、NPO法人「チェルノブイリ医療基金」の活動とともに、さまざまな提言を松本から発している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Nadi
笛吹岬