内容説明
江戸前の活きのいい旬の魚貝を、彩りや形の美しさで楽しみ、味わい食する粋な鮨屋“華屋”が江戸庶民の評判を呼んでいた。店主の与兵衛は、若狭・小浜で生まれたが、十歳の折り一家離散の憂き目に遭い、故郷を追われるようにして江戸に辿り着いた。辛酸を舐め、修業時代に知り合った同郷の浪人や船宿の兄妹たちと家族同様に付き合いながら、屋台の鮨屋から、大店の主へと大成功を収めた与兵衛。辛苦に喘いでいた若いころに受けた恩を返すべく、困惑している人々に与兵衛は救いの手を差し出す!江戸情緒豊かに描く人情時代小説。
著者等紹介
本庄慧一郎[ホンジョウケイイチロウ]
本名・望田市郎。東京生まれ。劇作家・小沢不二夫氏、三好十郎氏に師事。演劇(戯曲・演出)を学ぶ。その後、民間放送で番組の脚本や構成台本を執筆。また、コピーライターとしては、日本民間放送連盟賞をはじめ、海外の賞など百五十以上を受賞する。1991年、小説家に転身。各小説誌に精力的に作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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