内容説明
父の遺産をもとに株の儲けで悠々自適の生活を送る岩田英夫。そんな彼の許を訪れるさまざまな蠱惑的な女たち。40代の人妻、若い恋人、学生時代の女友だちさらに、その友人…。美しい肢体を持った女たちと彼女たちを惹きつけてやまない英夫との陶酔のひととき。めくるめく愛の交歓と性の饗宴。男と女のゆれる想いを軽やかな筆致で、瑞々しくかつ赤裸々に綴り上げた富島ロマンの傑作。
著者等紹介
富島健夫[トミシマタケオ]
1931年生まれ。早稲田大学仏文科卒。在学中に丹羽文雄氏の門を叩き、第二次「街」や「文学者」に作品を発表。当時執筆した『喪家の狗』で、芥川賞候補となる。以後、青春小説や官能小説を中心として多彩な作品をつぎつぎと世に送り出す。初期作品の『おさな妻』は、空前のブームを巻き起こした
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