感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新天地
6
星新一を偲んでのアンソロジー。好きな話は可笑しくて切ない「きりんさん」俺も一度は思った時間表現への疑問と実践の「今日のお昼は、いつもと違う」バーを舞台としこれぞショートショートといった「嵐の夜の客」あの「ズンドコベロンチョ」の亜種「ぼこにゃん」この本では数少ない良い話「風の音」児童書みたいなファンタジー「珈琲を一杯」限りない星新一への敬愛を感じる「エッサカ、ホイ」。それから合間合間にある漫画「金魚すくい」も楽しく、巻末の対談では参加者と星さんの人となりがわかり面白かった。2018/06/16
けいちゃっぷ
6
「ショートショート・コンテスト」の出身者、言うなれば星新一チルドレンの作品を集めたのがこの本で、かなり期待したのですが、これという作品がなかったのが残念。３７３ページ2010/12/11
ジャム
3
江坂遊、井上雅彦、太田忠司・・・星新一ショートショートコンテスト出身作家たちが集結したショートショートアンソロジー。特にお気に入りはぬいぐるみのぞっとする秘密が明かされる矢崎存美「プレゼント」、おばけかぼちゃ専業農家の苦悩を描いた藤井青銅「農業後継問題」、男を惑わす戦慄の活き人形を描いた西秋生「人形愛の夜」。巻末には井上雅彦、太田忠司、斎藤肇による星新一とショートショートを語る座談会も！てか、この続編って出てます？笑2017/02/17
koutaquarter
2
玉石混淆、石多め。そう感じたのは、ショートショート・コンテスト受賞者？たちの作品群とのことで御大星新一レベルに迫るものを期待していたせいかもしれない。スパッとオチが決まるものはむしろ少なく、余韻を残すタイプのものが多かったかな。と言いつつ、好きだったのは余韻たっぷりの藤井俊『宇宙の男たち』と伝江田航洋『風の音』。ああ、オチ系でこれといって響くものが無かったのは、どうしても星さんと比べてしまうからか。2012/12/18
タケミチ
2
参加者はショートショート・コンテスト出身者のみというショートショートアンソロジー。ショートショートの広場で読んだ作者の名前がずらりと並んでいます。文体様々、作風様々、アイディア様々でそれなりに楽しめました。最近はショートショートのみの異形コレクションも出たりと、ショートショート発表の場が少しは出来てきていると思うのですが、まだまだ少ないという現状が悲しいです。2012/05/21
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