内容説明
禁断の密林に踏み込んだ少年タキは、そこで一匹の水妖を救う。水妖は、生き物たちの守り神ともいうべき幻の生物。水妖のナナイを助けたために、タキは森と湖を支配する哀しい宿命の環のなかに取り込まれていく…。第四回ジュニア冒険小説大賞を受賞した魅惑の冒険ファンタジー。
著者等紹介
廣嶋玲子［ヒロシマレイコ］
１９８１年、神奈川県横浜市に生まれる。横浜市立大学卒業。第二七回パレットノベル大賞、第四回長編児童文学新人賞、第一八回フーコー短編小説賞などで佳作・優秀賞に入選。２００５年、「水妖の森」で第四回ジュニア冒険小説大賞の大賞を受賞する
橋賢亀［ハシカツカメ］
１９７５年、兵庫県西宮市に生まれる。イラストレーター（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ミーコ
33
ジュニア冒険小説大賞受賞作で読みたい本に登録してたので 図書館から借りて来ました。家族 仲間 友情 絆 等々 学ぶ事が多々 あり タキが命を掛けて水妖ナナイを助ける姿に、胸が熱くなりました。2018/02/21
なななお
26
ごく初期の廣嶋玲子作品。挿絵・表紙絵が朝日ソノラマ文庫の様な異世界アドベンチャーにとっても合う雰囲気の絵で、良かった💖半魚人の様な姿の『水妖』ナナイは、森を抜け青い湖に向かっていた。それは大人になる為の脱皮をその湖でしなければならないからだ。しかしその途中、何者かの仕掛けた網に捕らえられてしまう。命を落としかけた時、レンバーター(レンバルと言う鳥の卵を取る者)の少年タキに出会い救われる……ファンタジックな世界観が目の前に浮かび上がって来るような筆致で、グイグイ読まされました!2022/02/03
Norico
18
少年タキと水妖ナナイの物語。憎たらしいはずのウラーなんだけど、望んでああなったわけじゃないし、少しかわいそう2020/01/18
糸車
16
挿絵が実に効果的で印象深い。文章とモノクロのイラストがぴったりはまって物語に奥行きを与えている。それぞれに違う立場で必死に生きて行こうとしているのが伝わってくる。母と妹を養う為に森に分け入り希少な卵の殻を求める少年。大人になる通過儀礼のため水から出た水妖。生き長らえる為に自分が産んだ子孫を食らい、人間を支配する怪魚。子供を守るためにならどんなことでもする覚悟の母。できるものならアニメーション映像として見てみたい。水妖の姿や怪魚の鬼気迫る姿をカラーで動画で見たい。短いお話ながらうまくまとまっていると思う。2014/11/21
さよ
14
おもしろかった。次から次に、危険が迫ってくる。水妖、レンバル、ウラーと、ファンタジーの生き物だけど、生き生きと描かれている。2022/03/06
