内容説明
さまざまな局面を持ったその音楽と人生の変遷を、50枚のアルバムを手がかりに克明に追った必読の書。
目次
第1部 青春時代からファースト・トリオの栄光と終焉まで(ヴェリー・アーリー・ヴォリューム1;ジャズ・ワークショップ/ジョージ・ラッセル ほか)
第2部 飽くなき挑戦とセカンド・トリオの時代(アンダーカレント;ハウ・マイ・ハート・シングス ほか)
第3部 エレクトリック・エヴァンスの新たな世界(ザ・ビル・エヴァンス・アルバム;リヴィング・タイム ほか)
第4部 ザ・ラスト・トリオと終わりなき音楽(アイ・ウィル・セイ・グッドバイ;ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング ほか)
著者等紹介
中山康樹[ナカヤマヤスキ]
1952年大阪府生まれ。ジャズ専門誌「スイングジャーナル」編集長や制作プロデューサーを経て現在は音楽評論家として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mingus
4
鼓膜に擦り付けるようにして聴き続けたピアニスト、ビルエヴァンス。今更彼のお勧め名盤を知る必要なんて毛頭無いわけだが、この本は必読である。ビルエヴァンスについてのあらゆる本を差し置いて、この一冊で何もいらないと言っても過言ではない。デビューから死までの名盤50選という本書の構成は、各アルバムの内容だけではなく、時代背景、とりまく環境や彼の立たされた境遇、ジャズピアニストとしての果てなき意思と意図、メンバーやプロデューサーやレコード会社との関係性、ビルエヴァンスの歴史が彼に込められた作品と共に堪能出来る。2015/10/22
訪問者
3
近頃、リバーサイド4部作を含む初期12枚を聞き直しているので、参考までに読了。やはり「ワルツ・フォー・デビー」が最高作か。特に「マイ・フーリッシュ・ハート」は本当に素晴らしい。2021/11/28
toshiogu
3
いわゆるディスクガイドを最初から最後まで読んだのって、初めてかもしれない。 ディスクガイドというより、録音された順番に、ビルエバンスの生涯を紹介したもの、と思ってよいです。 この本を読むまで、ビル・エヴァンスってピアノトリオの人ってイメージがあったのですが、実際に録音されたアルバムを見てみると、トリオの割合は半分しかなく、むしろいろいろなフォーマットにチャレンジしていたことが分かった。2011/01/11
tjZero
2
①ベース&ドラムとのピアノ・トリオ、②繊細、③保守的…というイメージを持たれがちだったビル・エヴァンスのアルバムを聴き直し、①ヴァリエーション豊かな編成、②大胆、③革新的…という新たな側面を探り出す。評価の定着した過去のアーティストでも、聴き方によって別の姿を掘り起こせることを証明した、フレッシュで刺激的なミュージック・ガイド。2020/10/02
おふとんくん
2
ビル・エヴァンスのアルバムを最近あつめてるんですが、この本はすごく役にたちます。たとえば「インタープレイ」とゆう言葉の意味を理解してから聴くと、じっくりと何回もくりかえしてアルバムを楽しめます。たんなるディスクガイド以上楽しめます!2012/02/12
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