筆跡事件ファイル―筆跡鑑定人が事件の謎をとく

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784331512869
  • NDC分類 141.98
  • Cコード C0036

内容説明

筆跡鑑定の世界で活躍中の著者が、近年マスコミを騒がせた事件を鑑定人の視点から分析。さらには、遺言書の偽造など、筆跡にからむ代表的な事例を紹介し、解決へのプロセスを案内する。

目次

第1章 マスコミ報道事件の裏話(文部科学省への自殺予告文;「トイレ万札事件」の主人公は?;畠山鈴香容疑者の筆跡;「酒鬼薔薇聖斗」の筆跡を総括する;ライブドア・堀江貴文が祈願?;塩尻市男女偏し事件の謎;介護施設で手錠の虐待?)
第2章 筆跡鑑定の現場から(離婚届の偽造;裁判長の心証に働きかける;遺言書偽造事件;偽造筆跡との闘い;営業マンの犯罪;誤った「養子縁組届」の鑑定書を正す;他人が手を添えた署名は有効か;1ヶ月に二回離婚した夫婦;狙われたブティック経営者の財産;冤罪づくりに一役かう困った鑑定人)
第3章 筆跡鑑定の実務知識(裁判所はあなたの権利を守ってくれない;誤った鑑定書を防ぐには;巧妙な偽造は見破れるのか;筆跡はそのくらい安定しているのか;同じ文字を書いても変化する;珍しい筆跡個性とは;筆跡は年とともに変化するか;筆跡は統計的のとらえられるか;筆跡心理学と筆跡鑑定の関係)

著者等紹介

根本寛[ネモトヒロシ]
神奈川県出身。日本筆跡心理学協会会長。近代経営研究所代表。経営コンサルタント。筆跡鑑定人。任天堂DSトレーニングにて筆跡心理学を担当。これまで、テレビ各局の依頼により、以下のような筆跡鑑定を行なってきた―「池田小事件」「神戸連続児童殺傷事件」「長崎少年事件」「名古屋千種区通り魔事件」「佐世保同級生殺人事件」「第五福竜丸の日誌」「文部科学省に届いた自殺予告文」「塩尻市男女変死事件」「浦安市介護施設・拘束疑惑事件」「トイレ万札事件」「姫井由美子議員の有印私文書偽造事件」他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ささのは

26
あなたが書く文字の偏と旁は、どれ位近いだろうか。以前テレビで見た情報によれば、離れて書く人は大らかな人らしい。そんな人間の個性まで読み解く筆跡鑑定の民間プロが書いた本。前半は、有名な事件、後半は民事で依頼された事件について、実際の文字を使って説明していく。漢字の中の口の部分はエネルギーを示すのか若い人ほど大きい、曲線は柔らかい感情の表れ等、興味深い。同一人物かの文字の分析には納得したが、心理的な物にはもう少し根拠が知りたかった。事件や裁判の話なので人間の悪意が怖くなる。公正な鑑定に燃える作者がいい。2016/04/06

紗夜

8
大変興味深かった。主に事件に関する筆跡の話だったけど、色々な視点から筆跡を判断できる上に筆跡鑑定の精度って専門家を通せばかなり高いんだと驚いた。意外に他の同業者の誤った鑑定による害が沢山あるらしい。そんな悪質な専門家も、全然磨かれていない専門家も居るのだな。筆跡鑑定って新しい職業なのだろうか。また、長年不思議だなとおもっていたわたしの字への疑問が晴れてさらに筆跡に興味が沸いた。今度は事件も起こしてない日常の筆跡についての本も読みたい。2010/11/28

Ted

7
筆跡鑑定への関心や認知度は欧米に比べると日本はまだ低いので、本書は貴重な1冊。契約書の署名や遺言書が偽造かどうかを裁判で鑑定するのがメインの仕事のようだが、未解決事件で犯人が残した筆跡からその人物推定をする筆跡心理学の方が興味深い。指紋のような科学的な証拠と違い、筆跡鑑定は字形の他に運筆や筆記時の心理状態なども考えないといけないため、経験以前にある種のセンスが必要。また、真実よりも依頼人の利益を優先する弁護士のような商人的気質ではなく、仮に依頼人の不利益になっても真実の追究を貫ける職人的気質が求められる。2010/11/28

青井

6
筆跡鑑定ってトメハネとか角が丸いかとかで判断するんだよね~程度の認識だったので、実際の事件でこんな風に鑑定したかそういう四方山話が面白かったです。といったら不謹慎だろうか……。 マニュアル的なものがあって誰がやっても同じものだと思ってたんだけど全然違うんですね。心理的要素、状況、色々なものが絡んで鑑定するものなんだ。職人芸だ。そういうことを知れたので、もし今後の人生で筆跡鑑定が必要なことがあったら色々考えて鑑定を頼もうと思う。プロファイリングとか筆跡心理学とか面白そうなので、著者の他の本も読んでみよう。2013/09/12

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

5
☆×4.5…本当、職業の面子をつぶすって言う人実に多いですね。そんなせいで無実の罪をかぶせられて損害賠償まで請求された人も…一番すごいのは偽装離婚の事実を見抜いたもの。きっとこの筆跡鑑定がなければ泣き寝入りだったでしょうね…2011/06/19

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