内容説明
本国で出版された最初のハンガリー革命の実像。革命の全過程と蜂起の当事者だけが知り得る歴史の真実。資料写真70数点を収録。ハンガリー語版からの初翻訳。
目次
第1章 革命への道
第2章 革命の日々
第3章 革命の後衛戦
第4章 革命後の報復
第5章 革命の理念と理想
第6章 エピローグ―革命の反響と記憶
第7章 一九五六年研究のための推薦文献
著者等紹介
田代文雄[タシロフミオ]
1934年東京生まれ。東京教育大学文学部史学科卒。出版社勤務を経て、1973‐77年ハンガリー科学アカデミー歴史学研究所に留学。元国立沼津高専教授、元法政大学非常勤講師。現在日本ハンガリー友好協会副会長。ハンガリー近現代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いとう・しんご
9
H.アーレントが度々、言及しているので読んで見ました。’56年10月23日の大規模な民主化要求デモが革命に発展し、11月4日のソ連軍投入により壊滅する経緯、その前史、その後の粛清と報復、ソ連崩壊までの動きなど、幅広に教えてくれて勉強になります。'53年の東ベルリン、'68年のプラハ、'90年代のチェチェン紛争など、ソ連による民族自決の抑圧の歴史は、明らかにウクライナ紛争にまで繋がっている印象です。アメリカも相当に酷い国だけど、ソ連=ロシアも負けてないよなぁ、歴史を学ぶって大事だよなぁ、と思ったのでした。2024/09/30
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