抒情するアメリカ―モダニズム文学の明滅

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784327481537
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C3098

出版社内容情報

メルヴィルからビーチ・ボーイズまで、アメリカ文学界屈指の俊英の初のアメリカ文学論集。

内容説明

常に抑圧の宿命を引き受け、しかしまさにそれがゆえに繰り返し回帰してくる「抒情するアメリカ」。その伝統を、メルヴィル、ノリス、キャザー、ハーストン、サローヤン、ジュナ・バーンズ、T・ウィリアムズ、カポーティ、そしてビーチ・ボーイズに読み込み、そのモダニスティックな文学的微光の明滅を跡づける。

目次

アメリカ文学と抒情
第1部 モダニスト・ロマンティックス(センチメンタル・メルヴィル―『白鯨』と異性愛の回帰;モダニスト・ノリス―『オクトパス』と詩情の回帰;越境する記憶―キャザーにおける南部の抑圧)
第2部 モダニズムズの振幅(回帰するハーレム―ハーストンとミュージカル;涙のゆらめき―ウィリアム・サローヤンとモダニズム;『夜の森』の獣たち―ジュナ・バーンズとヘミングウェイ;青いジャンルの誘惑―『欲望という名の電車』とエドガー・アラン・ポウ)
第3部 拡大モダニズムの射程(侵犯するモダニズム―テネシー・ウィリアムズとT.S.エリオット;喪失のパリンプセスト―カポーティと南部抒情文学;もう一度/もう二度と―ビーチ・ボーイズの明暗法)

著者等紹介

舌津智之[ゼッツトモユキ]
1964年、愛知県生まれ。専攻はアメリカ文学・ジェンダー批評。東京大学大学院修士課程修了。テキサス大学オースティン校で博士号取得。現在、立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ecriture

9
抑圧されては回帰する文学的モードとして抒情を借定し、モダニズムを20世紀前半という通俗的時代区分から解放した上で、メルヴィル・ポー・ホーソンら19世紀作家の作品に早すぎたモダニズム的抒情の萌芽を読み取り、テネシー・ウィリアムズやカポーティに生き延びたモダニズムを看取する。詩に憧れる散文(小説)、音楽に憧れる詩、詩に憧れる音楽云々。他なるものに憧れながら、後ろ髪を引かれながらのジャンル横断・異種混淆があり、それに付随する感傷と思考の弁証法こそ、ポストモダニズムを突き抜けて今なお続くモダニズムに他ならない。2013/11/26

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1
間テクスト性を軸にアメリカ文学が如何に矛盾を表現してきたか=抒情してきたかを読み解く。議論のレベルにバラつきはあるものの、著者の博識と星座を象るように一見離れたテクストの照応を明らかにする鮮やかな手付きには驚嘆せざるを得ない。メルヴィルの感傷、ノリスの詩情、ハーストンの大衆性、サローヤンのテクストの凝縮性・多義性に関する論稿が、個人的には興味深かった。特にサローヤンを論じた章は、昨今の文化研究偏重に一石を投じていて痺れた――「時代や国家が頬を濡らして泣くことはない。涙をながすのは、いつも一個人である」。2013/06/04

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