出版社内容情報
メルヴィルからビーチ・ボーイズまで、アメリカ文学界屈指の俊英の初のアメリカ文学論集。
内容説明
常に抑圧の宿命を引き受け、しかしまさにそれがゆえに繰り返し回帰してくる「抒情するアメリカ」。その伝統を、メルヴィル、ノリス、キャザー、ハーストン、サローヤン、ジュナ・バーンズ、T・ウィリアムズ、カポーティ、そしてビーチ・ボーイズに読み込み、そのモダニスティックな文学的微光の明滅を跡づける。
目次
アメリカ文学と抒情
第1部 モダニスト・ロマンティックス(センチメンタル・メルヴィル―『白鯨』と異性愛の回帰;モダニスト・ノリス―『オクトパス』と詩情の回帰;越境する記憶―キャザーにおける南部の抑圧)
第2部 モダニズムズの振幅(回帰するハーレム―ハーストンとミュージカル;涙のゆらめき―ウィリアム・サローヤンとモダニズム;『夜の森』の獣たち―ジュナ・バーンズとヘミングウェイ;青いジャンルの誘惑―『欲望という名の電車』とエドガー・アラン・ポウ)
第3部 拡大モダニズムの射程(侵犯するモダニズム―テネシー・ウィリアムズとT.S.エリオット;喪失のパリンプセスト―カポーティと南部抒情文学;もう一度/もう二度と―ビーチ・ボーイズの明暗法)
著者等紹介
舌津智之[ゼッツトモユキ]
1964年、愛知県生まれ。専攻はアメリカ文学・ジェンダー批評。東京大学大学院修士課程修了。テキサス大学オースティン校で博士号取得。現在、立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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