内容説明
ことばはコンテクスト(文脈)を抜きにしては成立しえない。語用論は、ことばの背後に存在するコンテクストを手がかりに、話し手・書き手が聞き手・読み手に対して用いたことばの意味や働きを考察する。
目次
語用論とは何か
グライス語用論
情報語用論
対人語用論
指示語用論
言語行為論
関連性理論
認知言語学と語用論
文法研究と語用論
会話分析
メタ語用論
歴史語用論
対象語用論と文化対照
英語教育と応用語用論
日本語教育と応用語用論
著者等紹介
加藤重広[カトウシゲヒロ]
北海道大学教授。専門は言語学、日本語学、語用論など。『日本語修飾構造の語用論的研究』で新村出賞を受賞(2003年)。日本語用論学会会長(2016~2019年度)
澤田淳[サワダジュン]
青山学院大学准教授。専門は語用論、文法論。2014年度日本言語学会論文賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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kusomatsu
2
個人的にはあまり興味を惹かれない分野の話だった。 あたりまえ(と個人的に感じる)の現象に名前をつけて分類整理している感じ。 入門書で、浅く広く書かれているからというのもあるが。 会話ロボットの応答内容の精度向上をするときには役立ちそう(といっても最近は大規模言語モデルを使うのが主流だろうけど)2024/09/29
小説大好き
1
語用論の入門書としてこれほど親切な本はなかなか無いと感じました。読者の理解力をみくびらず研究の細かな系統を網羅的にまとめてくれているので、満足度は非常に高いです。全体的に丁寧に解説してくれているのですが、研究者にとって知ってて当たり前の専門用語に関しては最小限の説明もないままいきなり解説で使われていたりもするため、本著を読む前に最低限の単語は意味だけでも調べておくと良いのではないかと思います。直接引用の度に著者の姓と発表年数がカッコ書きされており、読者に論文の形式を意識させる意図もあるのかもしれません。2023/06/10
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