出版社内容情報
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著・文・その他
内容説明
服はもう流行ではない。朝食。ランニング。グランピング。ブックカフェ。なぜ、「ていねいなくらし」が流行しているのか。
目次
序章 Jファッションの登場―「ユニクロでよくない?」
第1章 なんとなく、エシカル―エシカルなファッション
第2章 ヘルシーなファッション―スニーカー、ランニング、グランピング
第3章 インテリジェントなファッション―本に囲まれて眠りたい
第4章 ライフスタイルというファッション―ていねいなくらしという呪縛
終章 「くらし」の時代―ファッションからライフスタイルへ
著者等紹介
米澤泉[ヨネザワイズミ]
1970年京都市生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得退学。甲南女子大学人間科学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aof
2
衣食住から、「衣」が必要とされなくなっている、というところから始まるファッション論がおもしろかった。 衣服による自己表現の時代から、身体をプロデュースする自己プロデュースの時代、それがさらにコスメの時代に発展し、東北大震災を受け、エシカルファッションが台頭してきた中で、衣服はノームコアが世界的な流行となった。 そして今、SNSにより「くらし」全般がファッションに変わっている。 時代の流れをざーっと読めるのがいい。著者が賢い人で論理がすっきりしてた。2018/05/25
えりな
0
「正しい」生き方を体現することがファッションになっている構造と背景が端的に表現されていてとても分かりやすかったです。 本編のなかに、ちょくちょく出てくる「正しさ」に対する皮肉な表現が楽しく、笑いながら呼んでしまいました。 個人的には神戸の「ナンジョ」至上主義の文化も理解できるところがあり、あとがきに共感できました。2018/03/09
佐々木 亮
0
ファッション文化論、化粧文化論専門の大学教授米澤泉氏の書く、『暮らしの魅せ方』の価値観について。 高級なハイブランドの時代から、「肩肘張らない」『ファストファッション』で良くない?の時代。 そしてエシカル、健康的さというオシャレさ・格好良さ 次に「本がいちばんオシャレな時代」へ 『私たちは目に見えるものにではなく、見えないものに目を注ぐ』2024/09/03
Kanako Kondo
0
作者のいう通り、くらしのあらゆる場面がファッション化して生きづらいことこの上なし。 着飾らないで生きていこう…2024/02/08
合皮のマリー
0
スニーカーが「スポーツに関していれば錦の御旗のごとく”正しいこと”になってしまうのだから」という所に丁寧な暮らしの正当性の違和感を感じた。 ユニクロに関する部分などは『おしゃれ嫌い』と重なる部分もあったけれど、松浦弥太郎に関する記述が長かったので書籍を読んでみようかなと思った。前回も思ったけどあとがきの作者の正直な記述がいいなと思う。2022/11/17