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出版社内容情報
保健医療ソーシャルワークの基本的知識と技術、価値に基づく専門家としてのスタンスとは。医療と福祉をつなぐ現場で活躍するソーシャルワーカーになるための14章。
2008年度からスタートする新カリキュラムにおける医療系科目「保健医療ソーシャルワーク」は、保健医療現場で働くことをめざすソーシャルワー力ー養成課程の基幹科目である。制度の把握から実践まで、保健医療ソーシャルワークの基本的知識と技術、価値に基づく専門家としてのスタンスを身につけられるよう、段階的に構成した全14章。
[関連書] 『ソーシャルワーカーのための病院実習ガイドブック』(勁草書房刊)
はじめに
第1章 現代の保健医療と福祉における諸問題
ホップ 保健医療をめぐる社会環境の変化
1 人口構造の変化
2 疾病構造の変化
3 社会環境の変化
4 生活水準の向上や意識の変化
5 地域の変化
6 医療技術の進歩と経済性
7 保健医療と福祉の諸問題と課題
ステップ 医療概念の拡大と福祉サービスの普遍化
1 メディカルケアからヘルスケアへ
2 社会福祉サービスの普遍化
3 医療と福祉の目的と対象
ジャンプ 保健医療福祉の現代的課題と役割
1 保健医療と福祉の連携方法の確立
2 保健医療における福祉ニーズ評価の再検討
3 社会的変化に対応する保健医療・福祉システムの構築
第2章 「保健医療福祉」とは何か
ホップ 保健医療と社会福祉の関係性
1 社会福祉の意味
2 保健医療福祉の考え方
ステップ 医療と福祉の関係性
1 LIFEを扱うもの
2 対象者の抱える問題の種類
ジャンプ 保健医療と福祉の共通基盤と課題
1 包括性
2 連続性
3 地域性
4 保健医療福祉の概念整理
第3章 医療・病院の歴史と医療ソーシャルワークの展開
ホップ 保健医療の歴史的展開
1 医療の発生
2 病院・施設の歴史
3 日本と西洋の病院の相違
ステップ 医療ソーシャルワークの発生
1 イギリスの場合
2 アメリカの場合
3 日本の場合
4 各国の比較
ジャンプ 医療ソーシャルワークの展開
1 米英における展開
2 日本の医療ソーシャルワークの方向性
第4章 保健医療福祉にとって「患者・家族」とは何か
ホップ 患者とクライエント
1 クライエントのとらえ方
2 患者がクライエントになるとき
ステップ 医療者とクライエントの関係性
1 患者―家族―医療者の関係性
2 医者―患者関係
3 保健医療チームと患者・家族の関係
4 患者と家族の関係
ジャンプ ライフサイクルと生活課題による患者の理解
1 ライフサイクルとは何か
2 ライフサイクルによる患者・家族の理解
3 コーホートによるクライエントの理解
4 医療福祉の視点
第5章 保健医療と福祉をめぐる価値と倫理
ホップ パターナリズムと自己決定
1 患者の権利と医療・社会の関係性
2 医療者のパターナリズム
3 患者の自律性
ステップ 保健医療における患者の権利
1 インフォームド・コンセント
2 保健医療サービスの消費者としての患者
ジャンプ ソーシャルワークの取り組むべきもの
1 バイオエシックスとソーシャルワーク
2 ソーシャルワーカーとしての職業倫理とジレンマ
【資料】医療ソーシャルワーカー倫理綱領
第6章 医療組織とチームワーク
ホップ 医療組織とは
1 医療組織の特性
2 医療組織の目的
3 医療ソーシャルワーカーの位置づけ
ステップ チームワークとは
1 チームワークの定義
2 チームワークの性質
3 チームワークのプロセス
ジャンプ チームワークからネットワーキングへ
1 ネットワーキングとは
2 地域連携への新しい動き
第7章 保健医療をめぐる社会保障の枠組み
ホップ 社会保障制度の概略
1 社会保障制度の構成枠組み
ステップ 社会保険制度
ジャンプ 医療保障制度の概略
1 医療システムの国際比較
2 国民医療費と医療保険
3 診療報酬制度と新しいシステム
4 DPC(Diagnosis Procedure Combination)システム
5 地域医療支援病院と地域連携パス
第8章 医療保険の仕組みと医療・所得保障
ホップ 医療保険制度の概略
1 医療保険制度の構成枠組み
2 新たな高齢者医療制度の創設
3 公費負担制度
4 医療費制度の問題点
ステップ 傷病時の所得保障
1 傷病時の雇用保険
2 労働者災害保障保険における傷病および休業保障の扱い
3 傷病・死亡時の年金制度
ジャンプ 生活保護による所得保障
1 生活保護
第9章 保健医療サービスと福祉をめぐる施設と体制
ホップ 保健医療の施設とサービス供給の関係
1 医療施設と保健医療サービス
2 医療施設数の動向
3 医療施設の類型
4 リハビリテーション医療における機能分化
ステップ 介護保険の施設と福祉・介護サービス
1 介護保険の概要と課題
2 介護保険の見直し
3 介護保険施設の概要と利用の条件
ジャンプ 保健医療と福祉のマンパワーと供給システム
1 医療と福祉のマンパワー
2 医療と福祉のマンパワーの養成課程
第10章 介護保険と自立支援法によるサービス
ホップ 医療・福祉サービスの供給体制
1 介護保険のサービス
2 介護保険サービスの供給体制
ステップ 専門機関・専門職の活動
1 保健医療ソーシャルワーカーの役割
2 介護支援専門員
3 地域包括支援センターの活動
ジャンプ 障害者福祉サービス
1 障害者自立支援法
2 医療と福祉のサービス供給体制の課題
第11章 保健医療領域における特徴的諸問題と
保健医療ソーシャルワーカーの業務と役割
ホップ 医療ソーシャルワーカー業務指針
ステップ 保健医療ソーシャルワーカーの業務の実際Ⅰ
1 経済的問題
2 療養中の心理的・社会的問題
3 受診・受療援助
ジャンプ 保健医療ソーシャルワーカーの業務の実際Ⅱ
1 退院援助
2 社会復帰援助
3 地域活動
【資料】医療ソーシャルワーカー業務指針
第12章 保健医療の場におけるソーシャルワークの援助過程
ホップ 援助過程Ⅰ
1 はじめに
2 患者の発見と特定
3 インテークと情報収集および契約
ステップ 援助過程Ⅱ
1 アセスメント
2 援助計画の策定と実行
ジャンプ 援助過程Ⅲ
1 モニタリングとフォローアップ
2 ターミネーションとエバリュエーション
第13章 保健医療ソーシャルワークの実際
――ミクロからメゾ・マクロへの展開
ホップ ソーシャルワークの介入枠組み
1 ミクロレベルの活動
2 メゾレベルの活動
3 マクロレベルの活動
4 フィードバック活動
ステップ 保健医療ソーシャルワークの実際
1 マクロからメゾ・ミクロへ
2 ミクロからメゾ・マクロへ
3 マクロレベル
ジャンプ ミクロからメゾ・マクロレベルへの業務展開の課題
1 業務としての組織の認識・承認を得る
2 当事者・地域住民とともに進む
3 地域社会に活動をアピールするための方法論を身につける
第14章 保健医療サービスの今後の動向と
保健医療ソーシャルワークの課題
ホップ 保健医療サービスの今後の動向
1 保健医療サービスの連続性・包括性
2 保健・医療・福祉サービスの連携と統合
3 サービス利用者の権利擁護と専門職としての価値・倫理
4 地域社会の中の1資源としての保健医療系機関の活動展開
ステップ 保健医療ソーシャルワーカーの役割
1 保健医療ソーシャルワーカーへの期待
ジャンプ 保健医療ソーシャルワーカーの活動の方向性
1 保健医療ソーシャルワーク実践システムから考察する
事項索引
人名索引
内容説明
保健・医療・福祉の連携と統合の要、医療ソーシャルワーカーに求められる基本的知識と技術、価値に基づくプロとしてのスタンスとは。制度の把握から実践まで、保健医療の現場で活躍するソーシャルワーカーになるための14章。
目次
現代の保健医療と福祉における諸問題
「保健医療福祉」とは何か
医療・病院の歴史と医療ソーシャルワークの展開
保健医療福祉にとって「患者・家族」とは何か
保健医療と福祉をめぐる価値と倫理
医療組織とチームワーク
保健医療をめぐる社会保障の枠組み
医療保険の仕組みと医療・所得保障
保健医療サービスと福祉をめぐる施設と体制
介護保険と自立支援法によるサービス
保険医療領域における特徴的諸問題と保険医療ソーシャルワーカーの業務と役割
保健医療の場におけるソーシャルワークの援助過程
保険医療ソーシャルワークの実際
保健医療サービスの今後の動向と保険医療ソーシャルワークの課題
著者等紹介
田中千枝子[タナカチエコ]
1956年生まれ。1982年上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士前期課程修了。東京警察病院多摩分院ソーシャルワーカー、社会保険中央綜合病院ソーシャルワーカー、東海大学社会福祉学科教授を経て、日本福祉大学社会福祉学部保健福祉学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。