出版社内容情報
本書の特徴は、従来の研究において指摘されていたロバートソンとケインズの理論的対立の原因として、動学と静学、長期と短期という理論的立場の相違に対して、ロバートソンとケインズの理論の相違の背後にある気質的相違を重視し、特にロバートソンが合成の誤謬を考慮できなかったことがケインズとの最大の相違点であるという点にある。
目次
デニス・ロバートソン:その人と経済学
青年時代:人生への教訓
ケンブリッジの学生時代:光と闇
逃避のための試み:1 経済学と兵役
社会進歩の経済学
景気循環の理論
『産業変動の研究』の解剖
景気循環・経済成長と厚生
一九二〇年代:名声の確立
文体の特色〔ほか〕
著者等紹介
フレッチャー,ゴードン[フレッチャー,ゴードン] [Fletcher,Gordon]
1942年生まれ、リバプール大学マネジメント・スクール上級講師(Senior Lecturer)。ケンブリッジ学派の経済思想を主要な研究領域としており、ケインズ革命とその批判者について分析した著作の他、近年ではロバートソンの生涯と経済学との関係について詳細に分析した著者およびロバートソンの経済学に関する論文集を刊行している
田中秀臣[タナカヒデトミ]
1961年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科単位取得退学。現在、上武大学ビジネス情報学部教授。専門は経済思想史・日本経済論。主な業績:『昭和恐慌の研究』(共著、東洋経済新報社、2004年、第47回日経・経済図書文化賞受賞)
若田部昌澄[ワカタベマサズミ]
1965年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科・トロント大学経済学大学院博士課程単位取得退学。現在、早稲田大学政治経済学術院教授。専門は経済学史。主な業績:『昭和恐慌の研究』(共著、東洋経済新報社、2004年、第47回日経・経済図書文化賞受賞)。『危機の経済政策』(日本評論社、2009年、第31回石橋湛山賞受賞)
下平裕之[シモダイラヒロユキ]
1966年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位修得満期退学。現在、山形大学人文学部法経政策学科教授。専門は経済学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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