出版社内容情報
経済・テクノロジー・国際秩序の3つの視点から現代中国を理解するため、各分野の専門家が最新データを基に中国の今を考察する。
日本の経済界にとっての中国の位置付けを考えるとき、重要となるのは、マーケットとしての重要性、生産拠点としての重要性、さらには中国のテクノロジーの革新がどのようなもので、それが世界経済や秩序にどのような影響を与えるのか否か、といったことである。本書はそれらと密接に関わる中国共産党の統治の問題もまた取り上げる。
内容説明
中国共産党の国内統治の正当性を支える経済、技術は、中国の対外政策の決定的条件となる。中国の対外関係は、政治、経済・テクノロジー、軍事がパッケージとなっている。相互に連関し、内外政の各方面に深く関わる経済・テクノロジー・国際関係という三要素を読み解く。中国という大きな存在を観るに際しての切り口・手がかりを提供。
目次
現代中国を読み解く三要素―経済・テクノロジー・国際関係
第1部 中国経済・社会の展望と課題(中国経済の動向と課題;中国農業の構造調整と新たな担い手の展開;第四次産業革命と中国の社会統治)
第2部 中国の産業競争力・テクノロジー(中国企業の革新が提起する問題群;中国におけるイノベーションの考察と今後の方向性)
第3部 中国の国際社会におけるプレゼンス(中国と国際秩序;中国の対外援助の現状と課題;安全保障面から見た中国外交の基軸―中国の国際社会におけるプレゼンス)
著者等紹介
川島真[カワシマシン]
21世紀政策研究所研究主幹。東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学、東京大学)。北海道大学法学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科准教授を経て、2015年4月より現職。現在、中曽根康弘世界平和研究所上席研究員、日本国際フォーラム上席研究員、日本学術会議連携会員などを兼任。中央研究院近代史研究所(台北)、北京日本学研究センター、北京大学、国立政治大学(台北)、ウッドロー・ウィルソン・センターなどで在外研究、教育に従事。中国・台湾の政治外交史、東アジア国際関係史を専門とする。『中国近代外交の形成』(名古屋大学出版会、2004年)でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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