出版社内容情報
法哲学・法社会学等の基礎法学であり、憲法・民法・刑法等の実定法の法解釈学でもある「市民法学」。著者は、基礎法学と法解釈学という2つの法学領域を、「市民法学」という枠組みで、統一的・体系的に捉えようとしてきた。前2作『市民法学の基礎理論』『市民法学の可能性』に続いて、市民法学の輪郭を明らかにする渾身の集大成!
内容説明
日本の国家、国民精神、法学は、いかにあるべきか―。共和主義と立憲主義を理論的柱とし、国家共同体を支え、形成する国民の蒸神の在り方を探る「市民法学」の輪郭を提示。
目次
第1部 市民法学の輪郭(市民法学の輪郭―清水市民法学の検討を通じての戦後法学の再検討のための視点・序説;市民法学における「市民」と「市民社会」の基礎法学的考察―ルソー、カント、ヘーゲルの思想との関連で;市民法学における「市民」をどう捉えるか;ヘーゲル法哲学・マルクス歴史理論・市民法学―特に、市民社会と国家をめぐって;ヘーゲル法哲学・市民社会・市民法学;市民法学の法哲学的基礎―市民社会論と自由の実現;市民法学と労働法論―西谷敏『労働法における個人と集団』に即して;沼田稲次郎『労働法論序説―労働法原理の論理的構造』を読む―市民法学の視座から;自衛隊における法の支配―法務幹部の実際)
第2部 市民法学講義(基礎法を学ぶ魅力;2つの独裁国家の光景―ライプツィヒ・ブーヘンヴァルト・ベルリン;ヘーゲルと市民法学・立憲主義・共和主義;「東京裁判」論と国家論;戦後法学の再検討(1)―沼田法学を取り上げて
戦後法学の再検討(2)―丸山眞男を取り上げて)
著者等紹介
篠原敏雄[シノハラトシオ]
1971年中央大学法学部法律学科卒業、1976年東京都立大学大学院基礎法学専攻博士課程単位取得、1985年法学博士(東京都立大学)。現在、国士舘大学大学院・法学部教授(市民法学・法哲学・法社会学・法思想史・民法基礎理論)。他に、日本シャンソン協会正会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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