出版社内容情報
防衛産業は防衛力そのものだ。大国間対立が深まり、各国が軍備を増強する中で防衛産業はどうあるべきか? 日本がとるべき戦略とは?
衰退基調にあった日本の防衛産業は、ウクライナ侵攻や台湾有事危機の高まりにより「防衛力そのもの」として重要性が高まった。財政難や安全保障環境の激変のなか、成長産業への転換が不可欠だ。本書は新進気鋭の研究者たちが、安全保障政策、防衛経済、国際戦略の各視点から防衛産業を総合的に分析し、日本の課題も提起する。
【目次】
略語一覧
序章 なぜ防衛産業が重要なのか[伊藤弘太郎・佐藤丙午]
1 防衛産業の定義
2 防衛産業と軍の関係
3 民生品とは異なる防衛装備品の需要と供給のバランス
4 防衛装備品の輸出・輸入が必要になる理由
おわりに──本書の目的とその概要
第Ⅰ部 安全保障政策と防衛産業
第1章 防衛産業の国際構造──戦略環境で変わる産業のかたち[小木洋人]
はじめに
1 時代で変わる防衛産業の構造
2 防衛産業に影響を与える要因
3 防衛産業の態様と国家の防衛産業政策
4 国際構造の変化──19世紀から現代まで
おわりに
第2章 「軍産複合体論」の解体と再構築──軍と防衛産業のあるべき関係とは[森本正崇]
はじめに
1 アイゼンハワー大統領退任演説の真意
2 ビッグサイエンスとは何か
3 軍産複合体批判
4 軍産複合体の意義と問題点
5 軍産複合体の利点と欠点が持つ両面性
おわりに
第3章 継戦能力に必要な防衛産業──現代戦における課題[村野将]
はじめに
1 急速な弾薬消耗の問題
2 弾薬備蓄の拡大を制約する構造
3 継戦能力を支える評価軸──規模拡張性と適応性
4 新たな評価軸の兵器体系──「アフォーダブル・マス」
おわりに
Column 1 政治と防衛産業(佐藤丙午)
第Ⅱ部 防衛経済
第4章 防衛産業の再編・統合──効果と副作用[池上敦士]
はじめに
1 再編・統合の定義
2 防衛産業の再編・統合の事例
3 総合的考察および日本への示唆
おわりに
第5章 防衛産業のファイナンス[佐藤丙午]
はじめに──これまでの防衛経済研究
1 防衛経済の考え方
2 「防衛産業のファイナンス」とは?
3 防衛予算と防衛経済
4 防衛政策と防衛費
5 防衛産業への資金提供
6 防衛産業の再編・統合について
おわりに
第6章 防衛産業における人的資源[清岡克吉・佐藤丙午]
はじめに──動的な課題としての人的資源問題
1 人的資源問題と安全保障政策
2 人的資源の需給ギャップ──構造的問題
3 ?防衛産業における人的資源管理──人的資源をめぐるミクロ問題
4 人的資本をめぐる包括的問題
おわりに
Column 2 防衛調達と産業政策(小木洋人)
第Ⅲ部 防衛産業の国際戦略
第7章 各国の装備品輸出政策──日本は何を学べるか[伊藤弘太郎・長沢健太]
はじめに



