出版社内容情報
国際政治経済を理解するための理論をわかりやすく説明し、それらの理論をつかった事例分析のお手本を示す。各章末に練習問題と文献案内つき。
グローバル化する国際政治現象を、いかに分析するか。本書では、まず分析のための理論をわかりやすく説明する。そして、国際通商交渉、国際通貨協力、国際地域紛争という3つの分野を簡潔に解説するとともに、理論をつかって実際に分析してみせる。章末には理解を深めるための練習問題と文献案内がついている。
[関連書]
野林健ほか『国際政治経済学・入門』(有斐閣アルマ)
第Ⅰ部 国際政治経済学とは何か
第1章 分析領域――対象・アプローチ・課題
第2章 分析手法――ゲーム理論
第3章 分析視角――2レベルゲーム
第Ⅱ部 国際通商交渉
第4章 通商交渉と議会の批准
第5章 日米通商交渉と制裁の威嚇
第6章 APEC通商交渉と官僚制
第Ⅲ部 国際通貨協力
第7章 ドル本位制と通貨協力
第8章 通貨統合とユーロ
第9章 通貨危機とグローバル・ガバナンス
第Ⅳ部 国際地域紛争
第10章 国内紛争への国際介入
第11章 核不拡散体制の安定条件
第12章 米朝核交渉のロード・マップ
練習問題の解答
引用・参考文献
事項索引 /人名索引
内容説明
分権的な主権国家システムにおいて経済活動が国境を越えて広がり、経済的相互依存関係が拡大すれば、貿易・投資・金融のような経済問題をめぐって主権国家間あるいは経済主体と主権国家の間で対立や協調の可能性が高まる。国際政治経済の理論をわかりやすく説明し、それらの理論をつかって通商交渉、通貨協力、地域紛争の事例分析のお手本を示す。理解を深めるための練習問題と文献案内つき。
目次
第1部 国際政治経済学とは何か(分析領域―対象・アプローチ・課題;分析手法―ゲーム理論;分析視角―2レベルゲーム)
第2部 国際通商交渉(通商交渉と議会の批准;日米通商交渉と制裁の威嚇;APEC通商交渉と官僚制)
第3部 国際通貨協力(ドル本位制と通貨協力;通貨統合とユーロ;通貨危機とグローバル・ガバナンス)
第4部 国際地域紛争(国内紛争への国際介入;核不拡散体制の安定条件;米朝核交渉のロード・マップ)
著者等紹介
石黒馨[イシグロカオル]
1954年愛知県に生まれる。1985年神戸大学大学院経済学研究科博士課程修了。神戸大学大学院経済学研究科教授。専攻は、国際経済学、国際政治経済学。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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