内容説明
近代は宗教衰退の時代ではなく、世俗国家による宗教再編の時代である。思想史・政治哲学・歴史社会学・教育史への越境を試みる「世俗の宗教学」。オーギュスト・コント賞受賞作。
目次
第1部 胚胎期のライシテの道徳と宗教の科学的研究―二重の脱宗教化(一九世紀前半の宗教状況;オーギュスト・コントの宗教史と実証主義的道徳 ほか)
第2部 ライシテの道徳の確立と伝播(政治の場における「道徳」と「宗教」;小学校におけるライシテの道徳 ほか)
第3部 宗教学の制度化と展開―宗教学の「宗教」概念(宗教学の制度化;宗教学の展開―高等研究院第五部門の場合 ほか)
第4部 道徳と宗教の新たな合流点―「宗教のあとの宗教性」(デュルケムの宗教社会学とライシテの道徳;ベルクソン哲学における道徳性と宗教性 ほか)
著者等紹介
伊達聖伸[ダテキヨノブ]
1975年仙台生まれ。東京大学文学部卒。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位修得退学。リール第三大学博士課程修了、Ph.D.(パリ高等研究院との共同指導)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、東北福祉大学専任講師、専門は宗教学、フランス語圏地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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