出版社内容情報
いかなる「子どもの権利」か。この問いから見えてくる、多様な文脈に織り込まれ生きる私たちを基礎に、もう一つの権利論を提出。
どこまではしつけでどこからが虐待なのか、線を引くのは難しい。親を処罰しても、子どもに判断を委ねても、問題は残り続ける。フェミニズム法理論家とも目されるマーサ・ミノウの議論を足場に、この問題の核、権利とは何かを掘り下げる。私たちの生きる関係性の豊かさを問う権利へ。権利観の再構築。
第一章 出発点としての「権利アプローチ」
1 問題背景としての周辺化
2 権利アプローチとその限界
3 「権利アプローチ」としての子ども論
第二章 なぜ「権利」なのか
1 さまざまな権利批判
2 義務を重視する立場からの批判
第三章 関係性をどのように解釈するか
1 関係性アプローチ
2 関係性と自律・共同性
3 子どもをめぐる関係性
第四章 権利の再構成へ
1 関係的権利としての子どもの権利
2 ミノウによる関係的権利論
3 関係的権利の具体化
4 関係性への権利と関係性としての権利
注
あとがき
参考文献/索引
内容説明
いかなる「子どもの権利」か。この問いから見えてくるのは、多様な文脈に織り込まれたあなたやわたしの姿である。関係性への権利/関係としての権利。もうひとつの権利論の試み。
目次
第1章 出発点としての「権利アプローチ」(問題背景としての周辺化;権利アプローチとその限界;「権利アプローチ」としての子ども論)
第2章 なぜ「権利」なのか(さまざまな権利批判;義務を重視する立場からの批判)
第3章 関係性をどのように解釈するか(関係性アプローチ;関係性と自律・共同性;子どもをめぐる関係性)
第4章 権利の再構成へ(関係的権利としての子どもの権利;ミノウによる関係的権利論;関係的権利の具体化;関係性への権利と関係性としての権利)
著者等紹介
大江洋[オオエヒロシ]
1960年東京都に生まれる。1999年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。現在、北海道教育大学函館校助教授、博士(法学)
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