内容説明
同僚性を基盤とする実践研究の可能性を信じ、それへの期待を込めて、本書は、これまで「校内研修・研究」と呼ばれてきた取り組みを、あえて「学校研究」と呼ぶことにする。学校研究は、我が国の教師たちが推進してきた校内研修・研究の理想的な姿に他ならないが、それが必ずしも充実してこなかった点をかんがみ、本書では、読者に、その問題点の克服方法を提案したい。同時に、規制緩和や教育の情報化といった、今日の教育界の動向を踏まえて、そのリニューアルの必要性やあり方を訴えたい。
目次
第1部 学校研究の可能性(学校研究の意義;学校研究の歴史;学校研究の現状―その今日的テーマ・方法論・推進体制 ほか)
第2部 学校研究の企画・運営・評価(学校研究の「歳時記」;学校研究のテーマと推進体制;学校研究推進の要たる研究主任 ほか)
第3部 学校研究のすぐれた事例(学校研究の今日的テーマ、それに迫るための指導と評価の工夫;学校研究の充実に向けた組織的アプローチ;学校研究の継続・発展と学校の伝統文化)
著者等紹介
木原俊行[キハラトシユキ]
1963(昭和38)年、広島県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中途退学。大阪大学人間科学部助手、岡山大学教育学部講師・助教授を経て、現職。博士(教育学)。主たる研究領域は授業研究や教師教育を中心とする教育工学、教育方法学。日本教育工学会(理事、編集委員)、日本教育メディア学会(理事)等に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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