出版社内容情報
北海の孤島で平和にくらしていたキタキツネの親子に戦争の余波が。アニメ映画化された話題作。
内容説明
北の海にうかぶチロヌップ島には、きつねたちと、心あたたかい人びととの、おだやかなくらしがあった。それを引きさいたのは、戦争だった。戦争が、きつねたちを、かなしい運命に追いこんでいく。きつねの親と子、きつねと人びとの美しい愛情をえがく三部作、『チロヌップの子さくら』『チロヌップのきつね』『チロヌップのにじ』を収録。小学校低・中学年向。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にしの
9
この世には弱ってる時に読むとやばい本が確実に存在する。それがチロヌップのきつねだ。まるで感受性をおかしくする荒治療だ。祖母が事あるごとに幼な子ぼくにこの本を読み聞かせてくれたのが不思議な記憶だ。もしかしたら人間に虐められたきつねなのかもしれない。そうすると僕もきつねなわけだから、やはり人間は救い難い。2022/11/01
とろ
9
小学生の頃、図書室で何度も借りて読んだ本。今読むと、理解できてなかったんだろうなと解るほど新鮮に読めた。涙もろい人は人前ではなく一人で読むべき、涙を誘うシーンが数箇所あってファミレスで読んでいた私は堪えるのに必死だった。人間は争いごとなど勝手な理由で現れたり消えたりするなか、季節と共に必死に誠実に命を繰り返していくキツネたちに元気をもらった。2016/08/27
龍馬
3
読書感想文課題図書 チロの人を思いやる強い勇気にいろんなことを学びました。2010/08/25
ひの
1
最近は小学校ではあまり敗戦の話はしないようになっているとのこと。現在の遠い世界の今の戦争と平和については話すこともあると。つまり戦争や貧困は遠い世界のお話。これから戦争をしようとする子供達に、過去の辛い記憶を伝えないようにしているのかと思われる。と、言うわけで、やはり伝えねばと思い、戦争の絡む話を探していましたが、これはまたさらっと、、、軽すぎる。分からなさすぎ。。。2015/07/19
春木
1
多分小さい頃に読んだと思うのだけど、内容を覚えていなかったので読み直してみた。罠にかかった子狐に餌を運ぶ母狐の姿を想像すると哀しい。2014/08/13
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- “妻の地雷”を踏まない本