出版社内容情報
ノーベル文学賞を受賞した大河小説。多感な天才音楽家、ジャン・クリストフが、幾多の困難に苦しめられながらも、はげしい正義感と何者をも恐れぬ行動力によって、人間的にも成長していく過程を描く。 小学校高学年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コニコ@共楽
16
先日、『ベートーヴェンの生涯』を読んで、恥ずかしながら、ロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』は、ベートーヴェンの生き方に触発されて書かれたものだと知った。長編なので、とりあえずジュニア版を手に取ってみた。上巻から繰り広げられる生活と芸術に葛藤する姿がすさまじい。「朝」のラストに出てくる言葉が心に残る。“生とは休戦のない、容赦のないたたかいであって、人間の名に値する人間であることをのぞむ者は、目に見えない無数の敵の軍隊と戦わなければならないのだということを、クリストフはさとった。”2021/05/21
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