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出版社内容情報
生まれたばかりの弟を背に、星をたよりに、いのちがけで越えた38度線。9歳の時の引き揚げの体験を、平和への祈りをこめて、ありのままにつづったノンフィクション。女優である著者が描く、母が子に語る戦争体験。 小学校高学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Squirrel
5
一気に読んだ。タイトルからファンタジーなのかと思っていたら、いやいやいや。歴史に全く疎い自分がこの本に出会うことができたことに感謝です。解説にも書かれているが全体の印象は爽やかです。内容は爽やかではないので、これはその文章力によるものと思われます。多くの方に読んでほしい一冊です。2024くもんのすいせん図書より。2024/11/30
頼ちゃん
4
小学生でこの辺りを読んで、中学、高校くらいで「流れる星は生きている」をぜひ読んでほしい。どんな思いで子供を守ってくれたのか、今の幸せをかみしめて。2016/01/24
なーちゃま
0
授業で北緯38度線を扱った時に小6の生徒が教えてくれた本。多くの戦争体験記は、1945年8月15日が訪れるまでの壮絶な時間を語る。しかし本書では苦難は終戦から始まる。満州と北朝鮮の狭間にある鴨緑江近くの新義州で生まれ育った主人公は、38度線が引かれてから北に残される。しかし日本への引き上げがスムーズにいっている南とは対照的に、北には、ソ連軍による進駐と反日朝鮮人からの圧力で日本に帰れない日本人たちがいた。脱北を指揮する父と過酷な道のりを歩く日本人たち。それを支えてくれたのもまた朝鮮人であった。2021/03/27