内容説明
「誰にでもできるけど、誰もやろうとしないこと。俺はそんなことに挑戦しようと思った」と徒歩日本一周の動機を語る著者は、同級生が就職していくなか、某年4月1日のエイプリルフールの日に、東京ディズニーランドから徒歩日本一周の旅に出た。数々のハプニングにもめげず、ひたすら歩き続けながら、721日かけて本州、北海道、九州、沖縄、四国の沿岸を踏破する。途中、通常では考えられないトラブルを持ち前の明るさとユーモアで乗り越え、人の温かさや冷たさなどを経験しながら、著者は人間的に大きく成長していく。笑えるエピソードも満載で、年齢関係なく楽しめる読後感さわやかな一冊。大仁田厚さんが「俺が断念したことを彼はやり遂げた」と、熱烈な推薦文を寄せている。
目次
第1章 東京ディズニーランドから
第2章 北海道
第3章 日本海側
第4章 九州・沖縄
第5章 四国
第6章 近畿・東海
第7章 東京ディズニーランドまで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みんと
9
2年かけて、歩いて日本一周という夢を実現させた青年の記録であるが、思わず共感し勇気をわけてもらえたような気持ちになった。 根拠や自信などなく、挑戦する勇気だけで始めてしまった長い旅の途中、想像以上に辛いことも降りかかってくるし、また思いがけない人の心の温かさに触れることもある。 暴走族に絡まれたり、クマに出くわしたり、腿もふくらはぎもパンパンになり、巻き爪の激痛に耐え、体調を崩しフラフラになり、本当に辛いのに、ところどころ入る著者のボケには尊敬の念さえ覚えた。何だか自分も頑張れそうな気がしてきた。 2011/03/09
つちのこ
4
彩雲出版2010年12月刊。2020年に日本縦断徒歩の旅を実行するにあたって参考資料として読んだ本。20代の著者が721日間をかけて日本一周をした記録。資金稼ぎのバイトなどの道草をしながらもほぼ完全に海岸沿いを一周している。若者特有の軽薄な言葉がポンポン飛び出すが、その明るさがともすればネガティブになりそうな黙々と歩く行為を、明るいものにしている。「もうやめたい」と思っても最後には『俺ならできる』に変わっていった過程は、自信を引き出せた大きな収穫であったと思う。2019/03/18
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