内容説明
原油価格が下がったのは世界中が不景気だから?円高の要因は「リスク回避のため」?オリンピックで日本は公共事業バブルになる?世の中に溢れる非論理的思考に惑わされないために、人気アナリストが相場を動かし、相場が動かす話題のニュースを深く楽しく解説。
目次
第1章 原油などエネルギー価格の下落とその影響
第2章 円相場を動かすものと円相場が動かすもの
第3章 東京オリンピックは何をもたらすのか
第4章 ネット化が引き起こすさまざまな構造変化
第5章 米国の構造的な強さは分散にあり
第6章 グローバルマネーと日本市場
補章 ギリシャの財政問題をめぐる情勢
著者等紹介
馬渕治好[マブチハルヨシ]
ブーケ・ド・フルーレット代表。1981年東京大学理学部数学科卒業、1988年米国マサチューセッツ工科大学経営科学大学院(MIT Sloan School of Management)修士課程修了。1981~2008年に(旧)日興証券グループ各社に勤務し、主に調査部門に所属。2009年からは、経験を活かし、大手金融機関等に所属せず独立したかたちで、広く世界主要国の経済および市場(株式、債券、為替、商品市況等)動向の分析業務を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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犬こ
17
原油などエネルギー価格変動、円相場、東京オリンピック、米国の経済構造、世界の投資家か動かすグローバルマネー等々、日本も世界の国々も自国のみではコントロール出来ないくらい、世界情勢が世界経済を動かすのに大きく影響することが大局という視点で考えることを気づかされます。2017/11/12
ハザマー
1
何度か読み返して勉強したい本。 東京オリンピックの経済効果、事例、データからの解説は興味深い。2018/12/05
まりえ
0
ここ最近の経済の動向を解説した本。為替については難しかったので、もう一度読もう。個人的には「東京オリンピックの建設ラッシュは来ない」、ネット化の影響が興味深かった。2015/11/03
k1nishi
0
経済に関わるいろいろな通説を分析してわかりやすく説明していて大変参考になった。例えば、円高が「リスク回避のため」と新聞等で報道されることが多いが、それは間違いであることや、ヘッジファンドは必ずしも投機家ではないということなど、マスコミは単純化しすぎていることがよくわかった。また、馬渕さんはわからないことはわからないと書いており、無理に決めつけないところも好感が持てる。2015/10/15