出版社内容情報
本書は、金融機関の窓口業務・営業(外訪)業務・貸付業務における個人情報保護法に関する問題を、ケーススタディー形式で解説しており、実際に業務のどのような場面で、具体的にどのような問題となるのかが明快にわかるようになっている。本書はその第二版で、内容の見直しとともに、マイナンバーに伴い個人情報保護法上注意しなければならない点を加筆している。
目次
第1章 用語の説明(ATM利用明細書と個人情報―個人情報ではないことを理由にATM利用明細書の再発行を謝絶;公開情報の利用―公開された情報であることから不動産登記事項証明書を活用した ほか)
第2章 取得・利用等(個人情報の利用―運用相談のアンケート記入者にローン商品のパンフレットを郵送;利用目的を超えて個人情報を利用できる場合―疑わしい取引の届出を本人の同意を得て行う ほか)
第3章 第三者への提供(お客さまを関係会社に紹介―お客さまを紹介する前に個人データを関係会社に提供した;ローン審査結果の第三者への提供―住宅ローンの紹介を受けるために審査結果を不動産業者に提供する ほか)
第4章 開示・訂正等(金融機関の内部評価の開示―保有個人データの開示請求により金融機関の内部評価を開示する;本人以外からの開示請求―妻からの取引明細の開示請求を個人情報保護法を理由に謝絶した ほか)
第5章 漏洩(個人情報の漏洩―ファミリーレストランでお客さまのことを話し合う;個人データ記載書類の誤送付―個人データ記載書類の誤送付を内密にしてもらうように依頼 ほか)
著者等紹介
井川正行[イカワマサユキ]
1969年大阪市生まれ。94年東京大学卒業後、株式会社三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入行。営業店での個人取引・法人取引、法務室での法務業務、内閣官房郵政民営化推進室・三菱UFJフィナンシャル・グループへの出向を経て、法務部に在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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