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出版社内容情報
敏子は東京大空襲で母と二人の妹を失い、さらに銃撃で父まで目の前で亡くしてしまう。戦火の中に残された敏子は、そのとき12歳。映画、テレビドラマで話題を呼んだ、戦争を知らない子どもたちに贈る感動の手記。
厚生省児童福祉文学文化奨励賞、日本子どもの本研究会選定、全国学校と諸環境議会選定、同 基本図書、同 必読図書。
2000年2月にふりがなを大幅に増やした「新版・ガラスのうさぎ」(ISBN 4-323-07012-8 )が同じ定価で出版されている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
53
敏子さんの実体験を本にされた訳ですが 戦争に母親や妹たちを奪われ 疎開した敏子ちゃんは助かるのですが、そこからが試練の始まり・・・。お父さんまで亡くしてしまい 絶望のどん底にー。やっと引き取ってくれた叔母さんの家では、1日中働かされ 過酷な日々が始まります。兄が戦争から帰還してホッとしたのも束の間、長男(叔母さんちからのモライ子)の冷酷な事・・・。生き延びても地獄の様な毎日。平和ぼけしてないで しっかり受け継いで行かなくてはならないと思います。 2017/08/14
あや
3
墨田区の小さなガラス工場に生まれた著者が10歳の時に経験した東京大空襲の悲惨さを子供にもわかるように描いた児童文学の名著。戦争を後世に伝える上で非常に貴重な証言というか書物である。高部知子さんご主演でNHKでもドラマ化されていたく感動し戦争は絶対に起こしてはならないのだと子供心に痛感させられる素晴らしいドラマであった。あのドラマ、毎年夏休みに再放送されないだろうか。子供にもわかりやすく戦争はしてはならないことなのだと伝える素晴らしいドラマなのに。2020/03/14
ルイルイ
3
学生の頃読んだ。
Lucie1104
2
小学生の頃テレビでドラマ化されたものを見て、すごい泣いた記憶だけ残っていた。大人になって再読し、父母をなくしても、自分が生きていかなければという強さ、戦争は二度と起こしてはならないという14歳の言葉の重みに感じ入った。当時の人たちが新憲法を見た時の衝撃もすごいものがあっただろうと改めて考えさせられた。2017/08/05
ちりとてhello
2
10年以上前に当地のフリーマーケットで手に入れてから、ずっと読まずにいた。いつか読まなくては…と思っていたので、夫に電子ブックリーダーを貸しているこの機会にと読んでみた。何とも重い。これが小説ではなく、実話だと。あの時代、親を亡くしても生きるため懸命だった子供が大勢いたはず。今、引き籠りの若者が世の中にたくさん、わたしの身の回りにも結構いる。この恵まれた時代にどうしてしまったのか。2017/07/02