内容説明
いまの「こうありたい」が、10年後「地元に必要とされる銀行」をつくる変革への長期ビジョンと重要施策・地域戦略。
目次
構造不況業種
1 将来を見据える(長期ビジョン;地域戦略;統合・再編)
2 足元を強化する(法人営業戦略;個人営業戦略;人材マネジメント;変革への挑戦)
著者等紹介
高橋昌裕[タカハシマサヒロ]
A.T.カーニー株式会社金融プラクティスプリンシパル。慶應義塾大学卒業。生命保険会社で営業企画などの業務に従事したのち、2002年にA.T.カーニー株式会社に入社。現在、金融プラクティス(FIG)リーダーシップメンバーの一員。これまで携わった全プロジェクトのうち、約6割が地方銀行をクライアントとするものであり、地方銀行に対する豊富なコンサルティング経験を有している。またテーマも、長期ビジョンの策定、中期経営計画の策定、営業戦略の策定、経営統合支援、営業現場力の強化、ITマネジメント力の高度化、業務改革、コスト削減など、多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
28
横浜銀行の副頭取の書かれた本とどうしても比較してしまいます。やはりコンサルタント出身であるので図表の使い方や説明の仕方はうまいのですが、銀行の実務経験がなく保険出身ということなので、マスコミの後追いのような感じがします。ただ書かれていることはもっともなことが多くそれを実行していけばいいのだという気はしますが、地銀の中でどれだけの銀行がやれるのかは疑問が残ります。2014/10/31
koji
4
「業態としての地方銀行は転換点にきている」。厳しい問いかけです。地元地域から逃げられない地銀はどうすべきか。金融庁は言います。「5~10年後を見据えた中長期の経営戦略を検討することが重要」。著者なりの答えがこの本です。統合再編が最もしっくりいく解決策との結論です。唯そのうえで提示された長期プランは、実は私も結構実践してきたものが多く(既視感があります)、利点も欠点も見通せます。結局、伊東眞幸さんが「地銀の選択」で書いていたように、総花にならず自行のコアを追求し「選択と集中」を行うことが解かと思いました。2015/03/22
yuki
2
理想的な地銀像を提示しているが、どれだけの地銀が実行できるかは疑問。地域に貢献できる地銀を実現するには、現在の過酷な競争下では、ヒトもカネも不足している。所詮、大半の地銀は構造不況から抜け出すことは不可能だということかも・・・。2015/01/06
toru
1
今後のあり方を考えるきっかけとして使われてほしい。CEを意識することは必要。2015/05/16
tkokon
1
【なるほど】力作。地銀のおかれた環境や進むべき方向性について、かなり網羅的にカバーされていると感じた。部品メーカーの立場からみて地銀のユニークなところはBtoBもBtoCも両方同じくらいの重要度で取り組んでいること。BtoBの課題などは、まさに当社の活動にもヒントになること満載であった。○ファンケルで中途社員を10名以上採用し「ピラニア軍団」と名付けて現場の中核に送り込んだ。「養殖ウナギの水槽にピラニアを一匹入れておくとウナギが活性化し、長生きする」という。●わが社も「ピラニア」が必要だ(Kindle)2015/03/08