内容説明
改正貸金業法完全施行から約3年。いまあらためて貸金市場のあり方を問う。信用情報の整備・拡充がリテール金融の健全な発展と利用者の利便性向上をもたらす。気鋭の学者、アナリスト、弁護士等が、貸金業制度のあり方を提言。
目次
第1章 貸金業市場の抱える課題(貸金業法について再び検討を行うべき必然性;自律的市場への転換が必要な理由 ほか)
第2章 貸金業市場における自律的市場創設を考える(改正貸金業法完全施行後の貸金市場の課題と自律的市場の必要性;貸金市場を巡る諸外国の状況とわが国への示唆 ほか)
第3章 銀行の消費者ローン事業の可能性と限界(銀行の個人ローン業務の歴史と背景;邦銀の個人ローン戦略の変遷―消費者金融との合弁から“自前”への移行 ほか)
第4章 自律的市場創設に向けた法規制のあり方―多重債務者対策から適正な市場の育成へ(貸金業法改正における規制強化と業界へのインパクト;貸金業法見直しの方向性 ほか)
第5章 改正貸金業法が消費者金融市場に与えた影響(貸金業規制法改正にいたった背景;改正貸金業法の概要 ほか)
著者等紹介
杉浦宣彦[スギウラノブヒコ]
中央大学大学院戦略経営研究科教授(法学博士)。中央大学法学部卒業。香港上海銀行在日本部コンプライアンスオフィサー、金融庁総務企画局政策課金融研究研修センター研究官、JPモルガン証券株式会社法務部シニアリーガルアドバイザーを経て、2008年4月より現職
大槻奈那[オオツキナナ]
メリルリンチ日本証券調査部マネジングディレクター。東京大学文学部卒業。中央三井信託銀行、HSBC等を経て、2000年よりS&Pで金融機関格付けに従事。05年UBS証券会社株式調査部クレジット調査部エグゼクティブ・ディレクターを経て、2011年6月より現職
伊藤亜紀[イトウアキ]
弁護士(片岡総合法律事務所パートナー)。慶應義塾大学法学部卒業。1996年NHK入局。報道記者として事件事故、行政等の取材を担当。退職後、司法試験を志し、2002年弁護士登録。企業法務や破産、離婚まで幅広い法律業務に従事し、現在は片岡総合法律事務所にて、おもに電子マネーなど決済ビジネスの法務を担当
浅見淳[アサミアツシ]
一般社団法人金融財政事情研究会月刊「消費者信用」編集長。中央大学法学部卒業。1989年から4年間、月刊「消費者信用」の編集長を務めた後、週刊「金融財政事情」編集長(2001年)を経て、2003年4月に、再び月刊「消費者信用」編集長に就く。30年間にわたり、リテール金融、ノンバンクの分野をおもなフィールドにし、取材活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Yuichi Tomita
shitamachi_fc