時間をかけて考える―養老先生の読書論

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時間をかけて考える―養老先生の読書論

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620328010
  • NDC分類 019
  • Cコード C0095

出版社内容情報

動物、人間、文化、社会。本を通して語る卓抜な文明論。                    2004年から毎日新聞紙上でつづく書評から、選りすぐった名文をセレクトした読書案内第二弾。

内容説明

それはどういうことですか?意識の謎、ヒトと環境、日本の未来。知らない世界が見えてくる。本気で“わかりたい”君へ。「本当に本人のものになった『他人の考え』は、すでに本人のものだというしかない」養老先生が教える、本を深く読む極意。唯一無二の読書エッセイ!

目次

1 意識は信用できるのか―心と身体(奇妙な時代「寡黙なる巨人」;見るとはどういうことか『見る』;天国は存在するか『プルーフ・オブ・ヘヴン』 ほか)
2 問題はヒトである―自然と環境(明瞭な主張と「いわなかったこと」『不都合な真実』;自然物を収穫するとき『銀むつクライシス』;原油高と「成長の終わり」『地球最後のオイルショック』 ほか)
3 日常から考える―歴史と社会(「国家の一手段」生きた父の姿『陸軍中野学校外伝』;冷戦メディアとしてのテレビ開局『日本テレビとCIA』;得の知れぬ悪と戦う『悪霊の島』 ほか)

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年生まれ。東京大学名誉教授、医学博士、解剖学者。東京大学退官後、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。京都国際マンガミュージアム名誉館長。1989年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞、2003年、『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

99
毎日新聞に掲載された養老先生の書評集。先生は、取り上げる本の選定基準を「現実あるいは事実と、それに関する考察の釣り合い」だと言う。心と身体/自然と環境/歴史と社会の3つの部門に分けて55本の書評が収録されているが、私との共読はたった7冊。昆虫を含む生物学・医学系の書籍が2/3を占めるから、自分とは対象が重ならないのだろう。養老先生の書評は、内容のエッセンスを巧みに紹介した上で、評者のコメントをズバリというもので、正に「事実と考察の釣り合い」が絶妙である。いい書評を読むと、読みたい本が増えるから困る…。2024/03/23

けんとまん1007

66
養老先生が読んだ本。なかなかの質・量で、さすがだなあ~と、思いつつ、歯ごたえのありそうなのばかり。既読の本は、ゼロでなかったのが、ほっとする部分もある。気が付くと、お手軽なものに手が伸びそうになってしますが、やっぱり、ガツンとくるものも必要だと再認識。さてさて、どれにしようかな。。。2024/06/02

スリカータ

16
養老孟司先生の本をもっと読みたくなり、手に取った。読書論と題しているが、連載された書評集だった。既読の本が数冊で、大半は知らない本だが、養老先生のネタバレ加減が絶妙なのでつい気になって読みたくなる。私が直に読んだら難しくて解らない本でも、養老先生の書評から入ると解りそうな気がしてしまう。頭の良い人は噛み砕いて説明するのに長けていると感服した。2024/04/25

ランラン

8
文系の自分には全く手に取りそうもない本ばかりで、書評を参考に少しでも興味の沸く本は読んでみることで見識を深めたい。2024/05/25

さちめりー

7
朝日新聞に掲載された養老先生の書評をまとめた本。5ページくらいの書評がただただ続くので少しずつ読み進めるのがちょうどいい。くどくどしてしていなくて淡々としていて真っ直ぐな先生の文章は読んでいて気持ちがいい。平和状態がいちばん大事だから奥様経由の仕事は断らないとの話に笑ってしまった。先生は頭がよくて先が見えるから未来の悲惨さもよく見えて心痛もひとしおだろう。大地震後どんな復興を望むのかどんな世界を幸せと思うのかあらかじめ頭に描いておかないならない。2024/06/02

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