リスボンのブック・スパイ

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リスボンのブック・スパイ

  • 著者名:アラン・フラド【著】/髙山祥子【訳】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 東京創元社(2024/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 750pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488011390

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内容説明

1942年、第二次世界大戦下。ニューヨーク公共図書館で働く司書のマリアは、大統領令に基づく任務を帯び、ポルトガルのリスボンに旅立つことになった。その任務とは、身分を偽り、戦略分析のため枢軸国の刊行物を収集すること。報道写真家の母をスペイン内乱で亡くしたマリアは、危険を冒してでも戦争を終わらせたいという強い想いを抱いていたのだ。同時期、リスボン。書店を営む青年ティアゴは、書類偽造の天才である書店員ローザとともに、迫害から逃れようとするユダヤ人避難民を命懸けで援助していた。マリアは街で本や新聞を集めるうちにふたりと出会い、戦争を終わらせるためのさらなる任務に臨むことに――。戦時のヨーロッパで活躍した実在の図書館司書に材をとり、本を愛する者たちの闘いを描き上げた、心揺さぶる傑作長編!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

43
実在のスパイをもとにしたフィクション。1942年、第二次世界大戦下。ニューヨーク公共図書館で働く司書のマリアは、大統領令に基づく任務を帯び、ポルトガルのリスボンに旅立つことになった。身分を偽り、戦略分析のため枢軸国の刊行物を収集すること。報道写真家の母をスペイン内乱で亡くしたマリアは、危険を冒してでも戦争を終わらせたいという強い想いを抱いていたのだ。「本を焼く者は人を焼く」と言ったのはドイツ人のハイネ。その警句をナチスドイツは実践した。本を守ろうと奮闘する人たちの戦いは、現在も続く戦火の中続いている。 2024/10/23

oldman獺祭魚翁

33
この物語はフィクションだが、当時OSSの一部門では刊行物を記録分析する活動を行っていたらしい。それを踏まえた上で本書を読みたい。ただ描かれている主人公の思考が、かなり極端なのが(ヒトラーと面会できると解った時には、護身用のペンシル銃で、暗殺しようと考える。)ちょっと……スパイとしては失格だろう。物語自体は読んでいて楽しいしワクワクする。ヒロインが危機に陥ってからの脱出劇はあまりにもあっさりしすぎて……まぁ許容範囲なのかなぁ エスピオナージュ物としては良く書けている。2024/11/17

ひねもすのたり

13
年に数冊、読み終えるのが惜しいと感じる小説に出会いますが本書もそんな一冊でした。第二次大戦中、敵国の書籍を収集分析していた戦略情報局(OSS)に徴用された女性司書が主人公。 当時中立国の首都であったリスボンを舞台にそれぞれの戦がくり広げられます。 迫害から逃れる為の中継地といえばカサブランカですが、リスボンにも漂っていたであろう緊張や不穏を再現する様が秀逸。後半からラストにかけてはちょっとやり過ぎですが、同様のテーマを持つ『あの図書館の彼女たち』や『あの本は読まれているか』がお好きな方なら超おススメ♪★52025/04/12

Naoko Takemoto

13
面白かった。戦地に赴いたすべての図書館司書たちに捧ぐ。しかし図書館司書マリアのバイタリティは凄すぎる。どこからこのエネルギーが湧き出てくるのか。これが愛国心と仕事への情熱とすれば敬服に値する。ネタバレになりそうなので詳しくは記述しないが、続編があるといいな。国立国会図書館で古い新聞記事のマイクロフィルムを丹念に読みたくなった。真理は心を自由にする。2024/12/16

鹿ノ子

12
図書館司書とスパイというおよそ結びつかない二つのお仕事。荒唐無稽とは言い切れない。実際にこれに近い人々が存在していたとは。史実とフィクションを交えながらハラハラドキドキの展開で、Netflixのドラマをみているようでした。書店員や図書館司書でも、戦争を止めるために出来ることはあるのです。でも、そうやって手に入れた世界平和は今も脅かされ続けてますけどね。2024/12/04

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