出版社内容情報
小学校における算数科は国語科に次いで指導時間数が多く、また理解の可否が顕著に表れる教科でもあることから、児童およびその保護者からの得意不得意、好き嫌いへの関心は高い。
また、高学年になるにつれ内容の抽象化が進むため、ひとたび児童の理解が追い付かずに置いて行かれてしまうと、
その後の中学高校での数学科の理解にも多大な影響が及ぶおそれもあることから、算数科の教育法について深く検討していくことは非常に重要である。
本書は、文部科学省「全国学力学習状況調査」の結果を算数科全体の領域ごとに分析し、児童の算数に対する認識の特徴、誤りの傾向などを捉えて、算数教育の現場に活かすことを目指した書籍である。
本書を構成する全10章のうち、前半5章では、算数教育の目標、歴史、学力調査と評価、ICT活用、数学的モデリングについて最新の研究成果も交えて概観している。
後半5章では、算数の各領域での教育内容と、実際の現場での授業づくりについて解説する。
小学校教員を目指す学生はもとより、現職の小学校教諭の授業内容に、新たな創意をもたらす書籍となるように工夫を凝らしている。
目次
第1部 算数教育の要点(算数教育とは;数学教育史;学力調査と評価;算数科におけるICT活用;算数科における数学的モデリング)
第2部 算数教育の内容(数と計算の教育;図形の教育;測定・変化と関係の教育;データの活用の教育;授業設計と学習指導案)
著者等紹介
黒田恭史[クロダヤスフミ]
1990年大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。現在、京都教育大学教育学部教授。専攻は数学教育学、教育生理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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