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細胞工学入門―細胞増殖を正および負に調節する因子

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  • サイズ B5判/ページ数 350p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784320055711
  • NDC分類 463
  • Cコード C3045

出版社内容情報

●内容
 本書は動物細胞を取り扱う分子生物学,細胞工学の研究にこれから携わろうとする学部高学年,大学院生を主な対象としている。上記学問の高度な内容と先端技術を理解するためには,少なくとも本書の内容を理解する必要があるという教育者としての著者の切実な思いでまとめられた手引き書である。そういう意味で入門としたのである。
 1~3章では細胞の老化と不死化,細胞の接着,細胞のシグナル伝達,細胞周期,癌遺伝子と癌抑制遺伝子の働き,アポートーシスなど細胞を扱う上で留意しなければならない生命現象を具体的に解説。4~7章では遺伝子のクローニング,動物細胞での発現ベクター,PCRとその応用,転写因子を中心としたDNAタンパク質およびタンパク質―タンパク質間の相互作用の解析など。8章では個体レベルでの遺伝子解析を扱ったもので,遺伝性疾患に対する遺伝子治療の現況,遺伝子ターゲッティングによる疾患モデルマウスの作製,胚性幹(ES)細胞,臓器組織特異的幹細胞の多分化能とそれを用いた臓器再生の可能性について展望している。

内容説明

本書は学部高学年、大学院生を主な対象とし、真核細胞を扱う分子生物学の研究に携わる若い人達のために書かれたものである。細胞工学への入門書であるが実験手法の詳細を記述したものではなく、実験手法の原理を分かり易く解説し、その意味を理解していただくことを目的としている。細胞を扱う上で理解しておくことが望ましい諸々の生命現象も併わせて解説した。それぞれの生命現象を解明するのにどのような実験手法が用いられるのか、その関連も理解していただくことを目標としている。

目次

1章 哺乳動物細胞を培養する
2章 細胞のシグナル伝達
3章 細胞周期の進行を正および負に調節する因子
4章 組換えDNAの作製と遺伝子のクローニング
5章 細胞への遺伝子導入とその発現制御
6章 遺伝子の構造解析とDNA増幅
7章 遺伝子の発現調節とその産物の解析
8章 固体レベルでの遺伝子解析(将来への展望)

著者等紹介

小田鈎一郎[オダキンイチロウ]
1957年東京大学農学部農芸化学科卒業。専攻は細胞生物学、分子生物学。現在東京大学医科学研究所癌ウイルス部教授・東京理科大学基礎工学部生物工学科教授を経て、現在東京理科大学嘱託教授・農学博士
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