出版社内容情報
【解説】
ヒト染色体を例にとり,遺伝子工学の手法を駆使したDNAの構造解析にいたる道を平易に紹介した。
【目次】
なぜ子は親に似るのか・染色体‐遺伝の担い手・染色体の分離・染色体工学・ヒト染色体21を解剖する
内容説明
1953年にワトソン・クリック両先生によって遺伝子の本体がDNAであること、DNAの基本構造が明らかにされ、分子生物学の幕が切っておとされました。遺伝子操作という新しい技術が開発され、ヒトの染色体を解剖することができるようになりました。本書では、その発展の跡を追ってみようと思いました。
目次
1 なぜ子は親に似るのか(メンデルの法則;病気の遺伝学)
2 染色体―遺伝の担い手(細胞の有糸分裂;キメラ;遺伝的モザイク)
3 染色体の分離(体細胞遺伝学;ハイブリッド細胞;染色体のセルソーターによる分離)
4 染色体工学(遺伝子工学の基礎;ヒトX染色体のDNAライブラリーの作製)
5 ヒト染色体21を解剖する(ダウン症候群とは何か;研究現場からの報告)