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出版社内容情報
ジャズ。それは戦後日本の「芸能界」のルーツ。これはすべてを失ったこの国、そして
その音楽が再生する歴史を描く、一大ジャパニーズジャズストーリーなのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
51
防災頭巾姿の於莵ちゃんかわいいな~から始まる福井空襲の夜。6年後、魂の脱け殻のようになってしまった姉を救うため、空襲の夜に姉といた男を探して上京していた於莵・通称トラちゃん。その行動力が周辺を動かしていく物語。イキイキしているっ!登場人物たちの躍動感、戦後の猥雑な町並み、どん底に咲くバイタリティーが脈動している。なんだか元気を分けてくれる物語。丸山の策も小田島の記憶喪失もメリケンジャガイモたちも、すべて吹き飛ばしてくれるトラちゃんの歌声が素敵に響いてくる♪2023/10/17
こうすけ
24
占領下日本のジャズを題材にした物語。出てくる曲をYouTubeで聴きながら読む。とても良い。今後に期待。2021/07/30
akihiko810/アカウント移行中
21
戦後のGHQ占領下、米軍基地で演奏するジャズプレーヤーたちの物語。 姉の恋人?「オダジマタツジ」を探すために上京した少女・トラ。姉のベースを持ち、街角に立つのだが…。 ジャズ漫画は名作が多いのだが、やはり本作も当たりだと思う。なりゆきで米軍キャンプ専属のバンドになるというところは、映画『スウィング・キッズ』(こちらはタップダンスだが)を彷彿させる感じ。完結してるぽいので続き読みたい2022/08/26
Bo-he-mian
16
戦後ヤミ市社会×JAZZの極上マンガ登場! 最近、戦後間もない時代を題材にする若い漫画家が増えてきたが(とはいえ、この作者はそれほど若くない気がするが)、ゲーム感覚で中二病全開の残念作も散見する中、これはベリーグー。山田参助「あれよ星屑」が近年のヤミ市漫画の至高とすれば、そのネクスト・ジェネレーションが登場したという感慨がある。作者の灰田氏はツイッターやピクシヴで自作漫画を公開していて、それを観るとつげ義春などのガロ系の影響が大のように見えるが、実は吾妻ひでおに感化されて漫画を描き始めたそうだ。2020/08/24
うとうと
15
戦後の占領下、米軍基地で演奏するジャズプレーヤーたちの物語。 姉の恋人(?)だったオダジマタツジの手掛かりは、彼がベースを弾いていたことだけ。少女・とらは彼を探すべく上京し、街角でベースを弾きながら歌う。/ コミックスはあまり読まないのでいつもは記録してないけど。 面白い!とらちゃんが魅力的で、音楽が聞こえてくるみたい。続きが気になります。 とらちゃん、はじめは男の子なのかと思っちゃった。2021/08/26